大手企業勤めで夫婦共働いている層ではタワマン購入が当たり前のようになっています。
購入金額は8000万円とか平気で購入していきますが、住宅ローンを夫婦で7000万円とか8000万円と組んでいます。
ただ、今後夫婦のどちらかが体調不調になった場合などどうするのホントの真剣に考えているのでしょうか?
私は元メガバンク勤務で54歳で定年退職して今は小さな会社で勤めています。銀行勤務時は、保有FP1級、宅建士を生かし富裕層相手をしてました。
この記事ではタワマン購入の実態と年収激減し住宅ローン返済が厳しくなる前のやるべきことをお伝えしていきます。
満足してやっと手に入れたマイホーム。手放すことなく快適な生活をしてもらいたいですね。
タワマン購入の実態
タワマン購入する人は多岐にわたりますが、今回は大手企業に勤めている20代、30代で夫婦で購入している層についてみていきます。
夫婦で大手金融機関勤務の例
私が勤めていたメガバンクの行員にも、多くが夫婦でローンを組んでタワマンを購入していました。
年齢は20代後半から30代がやはり多いです。メガバンクは30代はじめから年収1000万円は役が付けばもらっています。
- 本人:メガバンク勤務 年収 800万円〜1200万円
- 配偶者:大手金融機関勤務 年収700万円程度
- 二人で合算1500万円〜2000万円
この層は住宅ローンはほぼ希望金額がOKとなります。
大手上場企業勤務の場合は、住宅ローンほぼ希望が出ます。年収700万円でも7000万円が借入することが出来ます。
銀行は、大手上場企業や公務員の場合は、真面目に住宅ローンは返済すると予想していて、銀行の収益も欲しいため、審査はかなりゆるくなります。
若い20代後半がこんな簡単にローンが借入出来るなんて、自分がスゴイ人と勘違いしていましますね。
- 年収700万円
- 借入金7000万円
- 借入期間
- ローン金利3%(ローンの金利上昇した場合、審査時はこの金利を使う)
- 返済負担率 33%(年間の住宅ローン返済金額÷年収) 上場企業勤務は返済負担率40%まで出る場合が多いです)
夫婦共の働いている場合は、二人でローンを組む場合も多いです。
普段の生活
若くして夫婦合算で年収1500万円〜2000万円となっているため、車所有、外食、ゴルフ、子供の高等教育など贅沢している人が多いです。
メガバンク勤務時代、夫婦共に働きタワマンを購入して住んでいる行員を沢山みてきました。正直いい生活しています。
私は何かあったらどうする?といつも心配していましたが。
年収1500万円〜2000万円の場合の手取り額は1,040万円〜1,250万円となるため、見た目よりお金には余裕がないのです。
年収減少による住宅ローン返済が厳しい
住宅ローンを夫婦で7000万円〜8000万円を組む人は多くいますが、次のような事態が起きてしまうと、いっぺんに住宅ローン返済が厳しくなってしまいます。
- 離婚した場合
- 病気で退職・休職になった場合(心の病気は非常に多いです)
- 会社の業績でボーナスが出なくなった場合
8000万円の35年返済住宅ローン(ボーナス支払なし)では、毎月返済額22万円となります。
夫婦の年収が900万円になってしまうと、今までの贅沢は出来なくなり、ローン支払い厳しくなります。
- 年収手取り 650万円
- 支出366万円(住宅ローン支払270万円、マンション共益費(含む駐車場)60万円、子供教育費36万円)*最低限の支出を算出
- 残り284万円(月23万円)
また、ぞっとすることに、大手企業の多くの企業が採用している55歳の役職定年ですが、
35歳で夫婦で8000万円借入して、55歳になった時のローン残高は3,773万円も残っています。退職金でも払えない金額で厳しい現実です。
住宅ローン破綻前にやるべきこと
20代後半や30代半ばでタワマンを夫婦で購入する場合は、購入することは少し無理をしてもいいが、所詮サラリーマンです。
企業の業績や出世などの要素が多く絡んで、また病気など不測の事態も起こります。
日々の生活から、年収1000万円プレーヤーなどのおごりなど捨てるべきです。手取りベースでは683万円しかありません。
高級車、外食、過剰な教育費などを見直し、支出のリストラが必要となってきます。また、収入に余裕がある場合はしっかり貯蓄すべきです。
銀行は大口住宅ローンはのどから手がでるほど欲しいのです。
大手企業勤務だからいくら貸しても大丈夫との意識しかないです。
真剣に借入する人のライフプランなど考えてないですよ。
まとめ
タワマン購入したが年収激減し住宅ローンの返済が厳しくなるケースをみてきました。
消費喚起するためにも、若くして夫婦で稼ぎがある人はタワマンを購入してもいいですが、しっかりライフプランをしてから購入するべきです。
大手企業の勤務も所詮サラリーマンです。年収1000万円プレーヤーも手取りは600万円少し。少しもセレブではなく贅沢は出来ないです。
しっかりライフプランを立ててタワマン生活を手に入れてくださいね。
今後の人生について考える
憧れのタワマンを若くして購入出来ることは幸せです。
ただ、大きな住宅ローン抱え今後35年間も返済を続けていくことは気が遠くなり、不測の事態が起こったら不安になってしまいます。
20代・30代の若いうちから会社に依存しない経済的に安定し、さらに充実した人生を送るためにも、会社以外の収入を確保することは一つの選択です。
40代・50代の人は1年でも早く新たな収入源を確保するように行動することが大切となってきます。また、20代、30代の人も早めに対策をすることで安心して50代を迎え余裕を持った人生がおくることが可能になります。