サラリーマンの平均生涯年収ではもはや不十分?!職種別と手取りや推移も解説

サラリーマンとして退職まで働くといったいいくらもらえるのでしょうか。

平均的な生涯年収では、手取り額はいくらで退職時には老後に必要と言われる2000万円は貯まっているの?職種により差もあるのかな?

職種別のサラリーマンの生涯年収と手取り額や推移を解説します。

現状のサラリーマンの平均生涯年収を知ることで今後の生活設計が立てやすくなります。

目次

サラリーマンの平均生涯年収の推移は

サラリーマンの生涯年収(生涯賃金)は、ひとりの労働者が生涯にわたって得る賃金の総額である。

学校卒業後フルタイムの正社員を続けた場合、60 歳までの生涯賃金(退職金を含めない)は男性(大卒)が約2.7億円、女性(大卒)が2.1億円となっています。

男性は3億円近い金額、女性は2億円程度とどちらも億の単位まで稼げていることから、人生は余裕なんでしょうか。実は生涯においては、大きなライフイベントが多くかかり、税金支払いも考えると大変厳しいです。

ここ10年程は生涯賃金はわずかながら増えていますが、女性の大卒はほぼ10年前と同じ水準です。高校卒と大学卒のおいては、高校卒は4年間長く働いていますが、生涯賃金では大学卒より6000万円近く少なくなっています。

また、会社規模では、やはり大手企業のほうが生涯賃金は多い傾向があります。男性大卒では従業員1000人以上の会社と従業員100人未満の会社では、約1億円の差がついてしまいます。なかなか厳しい現実ですね。

サラリーマンの職種別の違い

サラリーマンの職種でも大きな生涯賃金の差が出てきます。厳しい現実ですね。

大分類の職種別と、個別職種について調べてみました。

職種(大分類)別、生涯賃金

下位に位置する「販売/サービス系」については、生涯賃金1.6億円となり、トップの専門職にほぼ半分と厳しい結果となっています。

職種別の上位トップ5と下位トップ5 

職種別での上位・下位トップ5をみてみます。上位は投資系・コンサル系が生涯賃金は多いです。

職種別にて生涯賃金が下位5では、サービス系や事務系が低く、トップ5との4倍近い格差があります。厳しい世界です。

手取りはどれぐらい残るの?

学校卒業後フルタイムの正社員を続けた場合、60 歳までの生涯賃金(退職金を含めない)は男性(大卒)が約2.7億円、女性(大卒)が2.1億円ですが、ここでは男性(大卒)を例にとって算出していきましょう。

【男性(大学卒)の生涯賃金は、約2.7億円です。】

これは、税金もなにも引かれていない金額です、実際には手取りは少なくなります。ざっくりと「社会保険料、所得税、住民税等」の25%程度が確実に引かれてしまいます。

よって、生涯賃金の手取りは、男性(大卒)で2億円となります。37年間働きづめでこの結果です。

いったい、この手取りでどれだけ60歳時点では残っているのでしょうか?

2021年4月、総務省の家計調査報告(2人以上の世帯)

1世帯当たりの1ヶ月の消費支出30万1千円となります。

1ヶ月の支出30万1千円が37年間続いた場合は、1.3億円が支出されます。

男性(大卒) 生涯賃金の手取り2億円ー生涯支出1.3億円=7000万円(=0.7億円)が残ります。

この7000万円という数字は、結婚や子供学校費用、住居費、自動車購入費の支出は含めていません。この7000万円でこれらのイベント費は賄えるのでしょうか?かなり厳しい結果となっています。

60歳時点に残っているお金

男性(大卒) 生涯賃金の手取り2億円ー生涯支出1.3億円=7000万円

【イベント】結婚463万円(ゼクシィ調べ)、 子供教育(高校まで公立、大学は私学)1000万円×二人=2000万円(文部科学省調査)、住宅取得一戸建て3338万円(住宅金融支援機構調査)、車購入200万円×7回買い替え=1400万円 「イベント合計7200万円」

生涯賃金手取りの残り 7000万円ー7200万円=▲200万円

男性の大卒の場合で、60歳時点での生涯賃金から支出(イベントを含む)を引いた金額は、▲200万円が不足していまいます

今回は、退職金を含まないため、退職金がそのまま老後の資金にあてられることになります。贅沢は出来ませんね。せっかく37年間サラリーマン生活を頑張ってきたにもかかわらず、悲しい現実です。

まとめ

サラリーマンの平均生涯年収や職種別の推移、実際の手取りや60歳時点の手持ち資金がいくら残るのかみてきました。

  • サラリーマンの平均生涯賃金
    • 男性(大卒):2.7億円
    • 女性(大卒):2.1億円
  • 実際の生涯手取り額:7000万円(社会保険料、税金、日常支出を引いた金額)(男性、大卒の場合)
  • 60歳時点の手持ち資金:▲200万円(イベント費(結婚、学校、住居、車)を加味)

サラリーマン生活を37年間やって、200万円のマイナスとは少し複雑な気持ちになります。

少しでも余裕のある生活や老後の豊かな生活には、会社からの収入だけでは厳しいです。毎月の収入を少しでも増やすことができれ少しは楽ができます。

今後のサラリーマン生活においても、会社の業績が未来永劫に安定していることはないです。実際にコロナによる業績悪化により航空業界、旅行業界、飲食業界など大きなダメージにて出向、ボーナス大幅カット、が話題です。

最近では東京ディズニーランドも正社員の早期退職を打ち出しています。

この防衛は、あなた自身でやらないといけなくなっています。厳しい世の中ですが、やり方によっては今後の生活を豊かにできることもあります。この機会に一度考えてみられてはいかがですか?

これからの人生を考える

50歳を超えるとサラリーマンは会社内では厳しい現実に直面することが多くなっています。役職定年や早期退職募集などの声が聞こえ始め、あっという間に我が身に降りかかってきます。

このような時代では、現在の会社のみに依存することは、安定収入が確保できなくなり、安心して生活も出来なくなってきています。また、物価が上昇している現在では、今の給与のみではどんどん生活が厳しくなり、給与があがることも期待出来ないのが現状です。

これを解決するには、50代以降も会社に依存しない経済的に安定し、さらに充実した人生を送るために、会社以外の収入を確保する副業があります。副業することで、会社に全て依存することがなくなりストレスも軽減され、経済的な安定から将来の不安も解消され、切り詰めた生活から解放されていきます。

50代の人は1年でも早く新たな収入源を確保するように行動することが大切となってきます。また、30代、40代の人も早めに対策をすることで安心して50代を迎え余裕を持った人生がおくることが可能になります。

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