出世を目指してきたサラリーマン生活で、出世を諦めるタイミングや年齢はいつなんだろうか?
40代50代が出世をしたくない理由はどんなもの?
40代50代のサラリーマンにとって出世することが目標であった世代です。ただ全員が出世できるわけでなく、中高年の早期希望退職者募集や役職定年など50代なかばになるにつれて出世が厳しい時代になってきています。
出世を諦めることに不安や寂しさ、悔しさなどを感じることがありますが、実際に出世を諦めるタイミングや年齢を知ることにより今後の対応の参考になると思います。
また、出世だけではないサラリーマン生活を40代、50代で過ごすメリット・デメリットなども紹介します。
私は54歳でメガバンクを最後副支店長で定年退職しています。現在小さな会社で経理しています。メガバンク時代は多くの出世競争を見てきました。
私は50歳で出世を諦め、その後は楽しく過ごしました。
出世を諦めるタイミングや年齢は
サラリーマンが目指す出世とはまず課長になり、部長になることが一般的です。
ただ、最近では20代30代は入社する前から出世に興味がない割合が多くなっています。40代50代の世代をみて希望がないと思っているのでしょうか?
また、終身雇用の年功序列型の企業は「ジョブ型」労働へ舵をきりつつある現状では「出世」する意義が薄れていく可能性もあります。
40代50代の世代はまだ最後出世に望みを持って働いている人も多くいますが、実際には出世を諦める覚悟をしないといけない時期が来ることが現実なんです。厳しいですね。
出世出来ないとわかった瞬間
サラリーマンで実際にもう出世出来ないとわかる瞬間があります。
- 同期と競い合って昇進を期待して働いてきたが、ふと40代で周りをみると自分が取り残されていることを認めた瞬間。
- 昇格するタイムリミッドが過ぎた瞬間。
- 出世を目指す生き方よりも、出世を諦めて生きた方が楽とわかった瞬間。
- 会社の尽くし出世して、課長・部長になり年収1000万円になったとしても、給与の手取りや上司の生活をみて、夢がなくなった瞬間。
- 会社が40代50代の早期希望退職を打ち出した時、出世してもいつかはリストラされると悟った瞬間。
以上、やはり40代50代になり周りの同期をみて出世が遅れたなと諦めたことを自分で認めた時です。
私は50歳手前の最後まで少しの出世の期待から、
上司のいじめなど耐えてがんばりましたが、50歳の時、出世出来ない辞令を受けて、時間切れとなり諦めました。
諦めた年齢は
最近では終身雇用での年功序列を採用する企業が徐々に減ってきています。「ジョブ型」労働へのシフトですね。
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、課長の平均年齢は48.9歳、部長が53歳であることから、40代半ばには「係長」になっていなけば、出世は厳しく、出世を諦める年齢になるでしょう。
産業全体における部長の平均年齢は53.0歳、課長の平均年齢は48.9歳。
産業全体における部長比率は 7.7%、課長比率は 3.8%。
引用元:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」を参考 ホームページ
出世を諦める理由・要因
出世を諦めるとは、ある意味40代50代にとってはサラリーマン社会の競争で負けを自分で認めることになり、悔しい思いがあります。
ただ、正直サラリーマンでも全員が出世を目指しているわけではなく、課長や部長に出世できる割合は15%程度と狭き門です。
- 出世可能な年齢をオーバーした
- 管理職になる器でない
- 実力がなかった
- 自分の時間、家族の時間を大切にしたい
- 出世に興味がない
- がんばって出世しても明るい将来が見えない
- 副業などで他の分野で稼ぐ
以上が、出世を諦める理由や要因となっています。
サラリーマン生活を出世するために、自分の時間や家族の時間を犠牲にする時代ではないのですね。
出世するポストがなくなっている
高度経済成長期(1995年〜1972年)には、企業は事業拡大のため多くのポストを作り、社員に対して昇進を期待させる人事制度を作ってました。
現在は、企業のリストラ、事業の効率化、終身雇用の年功序列型から「ジョブ型」雇用へシフトなどポストはどんどん少なくなってます。
2022年時点では、団塊ジュニア世代(1971年〜1974年生まれ)の年齢は48歳〜51歳と課長や部長になっている世代です。この世代ではもうすでにポストは少ないです。
まだまだ、終身雇用の年功序列制度で生きてきた世代ですので、サラリーマンの最終ポジションはこんなはずではなかったと悔しがっているかもしれません。
出世競争はかなり激しいです。一部の数少ないポストを目指し、耐えてがんばるサラリーマン生活はもうイヤですね。
出世を諦めきれなかった過去
私が勤務していたメガバンクでは、出世が早い人で
- 29歳で係長
- 33歳で課長
- 36歳で次長
- 40歳で部長・支店長
と出世していきます。最近では銀行の支店がどんどん閉めているため、他の企業と同様にポストが減っています。
私は出世とは程遠いところにいて、45歳で次長になっています。それからは50歳まで支店長を目指します。次長になってからは同期の上司にいじめに合うようになります。
ただ、最後まで出世したいと耐えて地獄のような5年間を過ごしましたが、最後は50歳でもう時間切れとなり、最後の5年はほんと無駄となります。
今から振り返ると、最後の5年間はいじめの耐えることなく、開き直り自分のため、家族のため、または今後のより良い人生を生きるために時間を使えばよかったと後悔しました。
出世したくない40代50代の理由
40代50代の出世をしたくない理由は、楽だからです。
課長の平均年齢は48.9歳、部長が53歳であること、課長部長の比率が11.5%とかなり狭き門のポジションとなっています。
この狭き門を突破するために、叶うか叶わないかわからない挑戦をするのは割にあわないでしょう。
また、
- 早期希望退職(40代、50代もあり)
- 役職者定年(55歳が主流、最近は53歳からあります)
と40代50代で出世を夢見てストレスに耐えて働いたところで、リストラや役職定年が待っているだけとなりかねません。
ただ、これは本人の価値観の違いもあります。最後まで出世を目指すことも素敵な生き方だと感じます。
出世を諦めるメリット
出世したいくない40代50代において、出世を諦めるメリットは多くあります。
- 出世することへプレッシャーがなくなる
- 同期・年下へ対して気を使わなくていい
- 自らの時間が増える
- 残業をすることが少なくなる
- 副業をやる時間が増える
- 新たなスキルを身につけるチャンスが出てくる
- 家族との時間が取れる
以上のように、ストレスがなくなること、自分の時間が増えて新たなチャレンジする機会ができることなどのメリットがあり、前向きに生きていけるチャンスでもあります。
出世を諦めるデメリット
出世を諦めるデメリットもみていきましょう。
- 40代50代にとって出世という目標を失う喪失感がある
- 給与面での昇給期待が出来ない
- 責任が重い仕事(やりがいがある仕事)が出来ない
- 同期・年下が上司となりやりにくい
以上がデメリットであります。この中で唯一給料面が期待出来なくことが一番きついですが、年収が増えても手取りはそれほど増えず、子育て補助金なども年収制限を受けることを考えると一概にデメリットといえないですね。
まとめ
出世を諦めるタイミングや年齢はいつなのか?出世したくない40代50代の理由についてみてきました。
- 出世を諦めるタイミングや年齢はいつなのか?
- 40代半ばには「係長」になっていなけば、出世は厳しく、出世を諦める年齢になるでしょう
- 40代半ばには「係長」になっていなけば、出世は厳しく、出世を諦める年齢になるでしょう
- 出世したくない40代50代の理由
- 楽だからです
- ポストが少ない中、競争することなく自分の時間を作り、新たなチャレンジをしていける
以上、40代50代の出世については、40代半ばで出世出来るかどうか判断する。厳しいようであれば出世を諦めて、第二のステップに早めに進み、自分の時間を大切にして新たなチャレンジすることがいいでしょう。
これからの人生について
終身雇用による年功序列の雇用制度がなくなりつつ今、給与が年々昇給していくことはなくなってます。
給与が上がらない・物価は上昇中、無駄な支出を抑えても厳しい環境が到来しています。
これからの人生にて会社にだけ依存するのでなく、自ら行動することが大切になってきます。
今後の安定した収入を確保をしたい、少しでもゆとりのある生活を実現したい場合には、一度副業を検討するのがおすすめ。