大企業でも給与は全然増えないですね。最近ではユニクロが賃上げアップを発表しましたが、アップすること自体が大きなニュースになるなんて悲しいこと。
その中でも大企業では年収1000万円をもらう人がいます。
30歳代や40歳代にて年収1000万円以上もらう人は一体どんな特徴があるのでしょうか?
30歳代で1000万円の年収を確保するサラリーマンは少ないなかで、1000万円プレイヤーになるには大企業の給料水準が高い所へ所属、また相応の努力や実力や運も必要になってきますが、それなりの特徴があります。
私は約30年間メガバンク勤務していました。54歳で定年退職して現在小さな会社勤務しています。国家資格FP1級や宅建士なども保有。
私がメガバンク時代30歳代、40歳代の1000万円プレイヤーをいっぱいみてきました。
この記事では、30歳代、40歳代の1000万円プレイヤーとなっているサラリーマンの特徴を紹介します。
また、1000万円プレイヤーの生活実態も紹介します。
給与所得者の年収1000万円プレイヤーの割合
そもそも企業で働く給与所得者で1000万円プレイヤーは男性7.6%、女性1.3%しかいません。いかにハードルが高いかわかります。
もう少し詳しくみていくと、
給与所得者のうち正社員の平均給与は、30歳〜49歳までは400万円〜500万円となっています。
年齢層 | 男性年収 | 女性年収 | 平均年収 |
---|---|---|---|
30〜34歳 | 472万円 | 322万円 | 413万円 |
35〜39歳 | 533万円 | 339万円 | 449万円 |
40〜44歳 | 584万円 | 324万円 | 480万円 |
45〜49歳 | 630万円 | 328万円 | 504万円 |
30歳代〜40歳代では年収1000万円を稼ぐには厳しい現状であることがわかります。
さて、この給与所得者の中で年収1000万円を稼ぐプレイヤーはどれぐらいいるのでしょうか?
令和3年発表の国税庁民間給与実態統計調査によれば、100人中5名となります。
令和3年では、 男7.6% 女1.2% 平均4.9%
また、企業の従業員数で比較にしてみると、男性に限っては年収1000万円プレイヤーはかなり大きな開きがあります。
従業員数 | 年収1000万円以上の男性 | 年収1000万円以上の女性 | 平均 |
---|---|---|---|
10人〜29人 | 6.3% | 1.3% | 4.1% |
5000人以上 | 14.8% | 1.3% | 5.4% |
30歳代40歳代の年齢別の年収1000万円プレイヤーの割合
次に30歳代40歳代の年齢別の年収1000万円プレイヤーの割合をみていきましょう。こちらに調査は「厚生労働省 平成 29 年賃金構造基本統計調査の概況」となります。
年齢層 | 年収1000万円以上の男性 | 年収1000万円位女の女性 |
---|---|---|
30〜34歳 | 0.1% | 0.0%以下 |
35〜39歳 | 0.2% | 0.2% |
40〜44歳 | 0.5% | 0.3% |
45〜44歳 | 0.8% | 0.5% |
このデータは企業規模など関係ない全給与所得者での年収1000万円の年代別の割合になります。30歳代や40歳代で年収1000万円を稼ぐにはハードルが高いのが実態となっています。
ここまで年収1000万円プレイヤーの割合を紹介してきましたが、給与所得者では1000万円プレイヤーは少ないですね。なかなか手が届きにくい1000万円の壁がありますね。
1000万円プレイヤーの共通点
30歳代や40歳代での年収1000万円はハードルが高い壁が存在しています。その中で、年収が1000万円プレイヤーになるサラリーマンの特徴はどんなものでしょう。
まず年収1000万円に達成しやすい業種を紹介します。
- コンサル業界
- 商社
- 広告業界
- 金融業界
- 不動産業界
- マスコミ業界
- 製薬業界
この業界の大企業にいれば比較的簡単に年収1000万円は超えてきます。とはいっても全員がなれるわけではありませんが。
私が30年間勤めたメガバンクの状況もお知らせします。
私が30年間勤務したメガバンクは30歳代で7割程度、40歳代で8割程度が1000万円を超えていたイメージです。係長相当になれば超えていきます。
ただ、55歳で銀行を定年退職となり5割から6割程度の
年収となってしまいます。
それでは、30歳代と40歳代に分けて年収1000万円プレイヤーの特徴をみていきましょう。
30歳代
30歳代での年収1000万円は流石に高給取りとなってきます。
会社の中でも同期より早く出世している人たちです。
30歳代、年収1000万円プレイヤーの特徴5選
- 志が高い
- 与えれた仕事以上の成果をだす
- 自分の意見が言える
- コミュニケーション力が高い
- 営業力がある
30歳代では、仕事への取組姿勢・数字を上げる、成果を出す、など個人の実力を身につけて力を発揮する時期です。
グループをまとめる、リーダーシップを発揮するなども大切な要素であるが、まずは与えらた仕事を100%以上をこなすことが大切になってきます。
40歳代
40歳代までになれば、役付者は半数以上の企業が多いでしょう。年収1000万円プレイヤーも増えてきます。
日本の企業においては、年功序列の終身雇用制度が大半をしめて、会社への忠誠心がある社員を作り出す仕組みは変わっていません。
40歳代は一番会社へ貢献する時期と会社も考えています。ここを踏まえた社員が年収1000万円を獲得している人の特徴でしょう。
40歳代、年収1000万円プレイヤーの特徴5選
- リーダーシップがある
- マネジメント力が優れている
- 部下への指導力
- 堅実な仕事
- コミュニケーション力
40歳代までになれば、マネジメント面も大切になってきます。人事評価においても一番評価基準が高いところです。
ただ、ある程度給与水準の高い業種であれば、堅実な仕事をすることでコツコツ築き上げた経験・スキルが生かされている場合は、会社への忠誠心が高いと認められ、1000万円プレイヤーの仲間入りしています。年功序列の終身雇用の典型的なパターンです。私はこのタイプでした。
私が30年間勤めたメガバンクの
1000万円プレイヤーの特徴も紹介しておきますね。
バブル世代だったため、バブル世代が1000万円プレイヤーになることはそんなに難しいことではなかったです。
スポーツ採用(アメフトなど)の人はTOEICなどは150点から200点の人が多かったが、そんなこと関係なくほとんどが課長以上になり軽く年収1000万円は超えていました。やり抜く力や上下関係がしっかりしているなど運動系(例えばアメフト)特有なものから、戦力になってました。
ただ、もうここ20年程度はそんな世界もなくなり、
- 基礎能力を持った判断能力
- コミュニケーション能力
- 営業力
- 管理能力・リーダーシップ力
- 自分磨き
などの体育会系のノリはなく、仕事への高く志を持って真剣に取り組みが出来いることが、年収1000万円獲得につながっています。
1000万円プレイヤーの生活の実態
サラリーマンの目標の一つに、年収1000万円が挙げられますが、実態では年収1000万円の手取りは約700万円少しで夢の生活は送ることができません。
社会保険料、所得税、住民税を払うと約700万円程度しか残りません。住宅ローン・教育費などを払うと厳しい家計となってしまいます。ここも年収1000万円の人は見栄を張る人が多く住宅ローン・教育費負担は大きいです。
子供手当や学費免除なども年齢制限にひっかかりもらえないケースがほとんどです。
年収1000万円のサラリーマンの生活実態は決して裕福でないのがわかります。反対に堅実な生活をする限り経済的に苦労することも少ないのです。
まとめ
大企業で年収1000万円稼ぐ30歳代・40歳代サラリーマンの共通点について紹介してきました。
- 企業で働く給与所得者で1000万円プレイヤーは男性7.6%、女性1.3%
- 大企業では業種により給料水準が高いところでは、年収1000万円は比較的獲得しやすい
- 30歳代の年収1000万円の特徴
- 仕事への取組姿勢・数字を上げる、成果を出す、など個人の実力を身につけて力を発揮している。
- 仕事への取組姿勢・数字を上げる、成果を出す、など個人の実力を身につけて力を発揮している。
- 40歳代の年収1000万円の特徴
- マネジメント力が求めれるが、会社へ忠誠心が高くまじめにコツコツ働いて来た人も評価されている。(年功序列の終身雇用がまだまだ健在)
- マネジメント力が求めれるが、会社へ忠誠心が高くまじめにコツコツ働いて来た人も評価されている。(年功序列の終身雇用がまだまだ健在)
- 年収1000万円の生活実態
- 手取り700万円程度で住宅ローンや境域費が大きいため、決して経済的には余裕がない。
大企業では比較的に年収1000万円の壁は低いが、30歳代から年収1000万円は個人の能力・成果がないと厳しいでしょう。ただ、大企業であっても、55歳からは役職定年にて年収が7割とかになるケースが多いです。
堅実に生活していくことがいいでしょう。また、将来の不安への対処、現時点の経済的なゆとりを求め、副業を検討することも一つの選択となるでしょう。