近年メガバンクの支店をみかけなくなり、規模も大きい支店と小さな支店と極端になってきています。
そんな中、メガバンクの街の小さな支店に行くと女性支店長が多くなってきていることにお気づきですか?
女性の仕事が正当に評価され当然な結果なんですが。
そんな女性支店長ですが、年齢や年収はいったどれぐらいなんでしょう。また、女性支店長へなるまでや仕事内容など実態はどうなんでしょう。
私は元メガバンクの副支店長にて、様々な女性支店長をみてきました。
53歳で銀行を定年退職したが、約30年間の支店勤務した経験より語ります。
この記事では現在のメガバンク女性支店長がどんな人がなっているのかがわかってきます。
メガバンクの実態の一部がわかることにより、少しメガバンクが身近に感じられことになると思います。
メガバンクの女性支店長になるには、特にスーパーエリートでなくても、真面目にコツコツすることや運やタイミングで誰でもなれるチャンスがあります。女性支店長の年齢や年収、支店長までの経歴などを紹介します。
そもそも女性支店長はどんな支店にいるの?
メガバンクの支店には10名程度の行員しかいない小さい規模の支店から、200名程度の行員がいる大きな規模の支店まであります。
当然に、大規模な支店には、ベテラン支店長が行くことになりまだまだ女性支店長がなっている例は少ないようです。
ただ、最近の行員10名程度の支店は、業務が預金業務と投資信託や生命保険などを販売する個人のみを取り扱うリテール特化店が大半になってきました。
リテール特化店:個人向けの業務のみの支店、預金業務、投資信託・年金のみ取り扱う。最近は住宅ローンも取り扱わない支店もあり。
その、リテール特化店には、個人営業が得意であり、また法人営業の経験のない女性支店長が就任すること多くなってきています。
実際には平成28年に「女性活躍推進法」が出来て、働きたい女性が個性と能力を十分に発揮できる社会を実現するため、事業主が行動計画を策定・公表するように義務付けされた影響も大きいのです。
目標 ①新卒女性採用比率 ②女性管理職比率(課長以上) | 実績 ①新卒女性採用比率 ②女性管理職比率(課長以上) | |
三井住友銀行 | ①30%以上 ②20%以上 | ①2020年度36.6% ②2020年度達成 20% |
みずほ銀行 | ①30%以上 ②20%以上 | ①毎年度達成 2020年度33% ②2020年度 18% |
三菱UFJ銀行 | ①30%以上 ②23%以上 | ①2020年度30%以上達成 ②2021年度達成 21.8% |
メガバンク女性支店長の年齢
女性支店長の年齢は、ほぼ39歳から54歳となっています。
また、54歳までとなっているのは、どこのメガバンクも実質定年制があり、55歳としています。ただ役職定年としているところもあるかもしれません。よって、55歳を過ぎた支店長がいないことになります。
これは、男女に関係なく39歳〜54歳となっています。ただ、支店長になる年齢は36歳頃からなるケースもたまにありますが、ほぼ最速で40歳前後からとなります。
女性が初の支店長になる年齢は?
平均すると45歳前後48歳前後ではないでしょうか。
私が見てきたリテール特化店の女性支店長経歴
- 短卒、個人営業、本部ダイバーシティ部門などを経て、48歳にて支店長就任 53歳にて定年退職
- 大手証券会社から36歳で転職 個人営業 課長、腰掛け副支店長6ヶ月、49歳にて支店長就任
- 大卒、個人営業、人事(教育関連)、個人課長、副支店長1年 48歳にて支店長就任
小規模な支店の女性支店長は、ほぼこのような経歴の方が多いです。高学歴(早慶・旧帝大(古いですね))なエリートはほぼいないです。
高学歴な女性のエリートは、本部勤務の部長や中大規模な支店長になることが多いですね。
昔は、メガバンクも一般職、総合職と分けて採用していました。その時代の行員が支店長となっていますが、リテール特化店に限っては一般職(含む総合職一般)採用の行員がほとんどです。がんばれば支店長になれるようになっています。
女性支店長は、ほぼ2〜3カ店程度支店長を経験して、53〜55歳にて関連会社へ出向・転籍が主なケースとなります。
メガバンク女性支店長の年収
メガバンクの女性支店長の年収は、店の規模、職階により変わってきますね。
下記はあくまで目安となりますが、1000万円以上2000万円までの範囲の年収を得ているのが実態でしょう。
- 街の小さな支店 1000万円〜1600万円
- 中規模な支店 1500万円〜1800万円
- 大規模な支店 1800万円〜2000万円
やはり小さな支店は個人営業に特化していること、行員も10名程度と少ないこともあり、2000万円などの年収をもらう人はいないです。
ただ、最低1000万円は確保できます。当初一般職から入社した行員でも、支店長職に就くことができ年収1500万円前後をもらっている女性支店長は大勢います。
総合職で入ってバリバリ仕事も出来る男性行員よりも、一般職入行にて出世する女性支店長も多くみてきました。
中には「なんで?」と思うような女性支店長も何人も見てきましたが、運がいい、タイミングよかったなどの要素も多分にあります。これは、特に女性支店長に限ったことではないのですね。
また「女性活躍推進法」も大きく影響しています。
ただ、一般職から入社して1500万円以上の年収ももらえる支店長になった女性支店長が増えてくると、これから入ってくる女性の励みにもなるし、正当な評価を得られると認識されるため、大変いいことです。
いまでは、30歳前後の女性行員でも、役がつくと1000万円以上の給与はもらっている人は大勢います。出来る女性行員がやっと金銭面でも評価されてきていますね。
メガバンク女性支店長の実態
年齢と年収にフォーカスしてみてきましたが、いったい女性支店長は学歴・職歴・仕事内容はどのよなものなんでしょう。一つ一つみていきます。
学歴
小規模な女性支店長に限っては、学歴はあまり関係ないです。
過去私が見てきた中の女性支店長の学歴ですが、
- 日東駒専卒の割合が一番多いです。
- 高卒・短卒も多くいます。
- 過去激戦の女性総合職にて入行して支店長になった女性は慶応卒でした。(ほとんどいませんが)
- その他はバラバラです。
以上にように、小規模な個人営業の支店長には学歴はあまり関係はなさそうです。
ただ、中規模や大規模の女性支店長は、早慶などが多い傾向です。この規模の支店長は、理事や役員候補となっていくケースもあります。
職歴
女性支店長はどのような職歴にて支店長になれたのでしょう。
小規模支店の支店長は
支店にて個人営業⇒本部の教育系部署⇒支店の課長⇒支店の副支店長を6ヶ月〜1年程度⇒支店長2〜3カ店程度⇒53歳〜54歳で関連会社出向転籍というルートが一番多いですね。
中途採用組が多いのも特徴です。証券会社や保険会社からの中途入社の人も多く支店長になっています。銀行も投資商品や保険を取り扱うようになってから、積極的に採用してきて頑張った人たちです。
中規模・大規模支店の支店長
支店にて個人・法人営業⇒本部⇒支店長2カ店程度⇒53歳〜54歳で関連会社出向転籍や一部は役員候補となっていくケースもあります。
仕事内容
女性支店長の仕事内容はどんなものなんでしょう。
小規模支店の支店長
業務はリテール特化とい個人営業のみを行っています。
- 預金業務
- 投資信託販売
- 保険販売
- 住宅ローンを取り扱う支店も少なくなってきました。(受付のみとか)
よって、支店長の仕事はだいたい課長職も兼ねています。
仕事内容は、
- 預金業務の管理
- 従業員の管理
- 投資商品を取り扱う行員のフォロー
- クレーム対応
正直あまり忙しくはないです。従業員管理も10名程度なので。接待は基本ありません。
最近は、勤務時間もほぼ定時に近い勤務となり、一度支店長をすればその良さは忘れられないみたいです。どこも同じですが、女性支店長も男性支店長も「自分は偉いなんだ、私が正しいのだと勘違い」した人を多くみてきました。
中規模・大規模支店の支店長
個人のみ取り扱う支店と、法人も取り扱う支店があります。
まだまだ、この規模の女性支店長は少ないのが実態です。
まとめ
メガバンク(銀行)の女性支店長の年齢・年収と実態についてみてきました。
最近の傾向にて、小さな街の小規模なメガバンクの支店には女性支店長が多くなってきました。
「女性活躍推進法」が策定され、銀行も本格的に女性活用推進をしてきた結果ですね。
ただ、銀行業界も支店を維持する意義がネット社会の今薄れ、支店の規模と業務を縮小させてきています。
その残り少ない支店長の座ですが、個人の預金・投資商品などを取扱うのみの支店が多くなったため、個人営業や女性行員を管理することが優秀な女性支店長の存在が大きくなってきています。
今後もますますの女性の活躍が期待されますね。
最後に今後の人生について
今回メガバンク女性支店長について、紹介してきましたが、いずれも定年は53歳〜55歳となっています。特に女性支店長は過去個人営業のみやってきたため、法人の決算書も読めない女性支店長はいっぱいいます。
そのような女性支店長は、ほぼ全て関連会社へ53歳から55歳にて出向・転籍となっていき、年収ベースで500万円から700万円などほぼ半減以下となります。
一般の会社においても、55歳にて役職定年となり年収は大幅に減少となってきます。
早いうちから、複数の収入源を持つことは大切な時代になってきました。ブログによるネット副業も十分に収入を得ることができます。
ある程度副収入が確保されることは、心の余裕が出来、会社でのストレスも軽減、経済的にも自由が得られることになります。一度、セカンドライフを見据えてネットビジネスを検討してみてはいかがですか?