金融機関は年収が高いとのイメージがありますが、メガバンクの支店長や課長はいったい年収はどれぐらいなんでしょう?
預金金利はほぼゼロ、口座作るだけで年間維持がかかる、振込手数料も高い、困っている先には貸出しないなど、メガバンクの従業員の給与を払うために、利用者は犠牲になっているのでは?
現在のメガバンクの支店長や課長は、バブル入社組、団塊ジュニア世代です。いい加減なやつばかり?
バブル入社組なんかは、いい時代を生きていきて、働かいおじさんが給与だけもらっている人ばかりとも言われていますね。いい加減なやつばかりなんでは?
ただ、そろそろバブル入社組も銀行の定年を迎えてきます。55歳にて定年退職して年収は半分以下が大半と言われます。いったいほんとなんでしょうか?
私も実はバブル入社組でした。メガバンクにいて54歳で定年退職を迎えました。給与は当然半分以下となりました。
最後は副支店長にて、今は小さな小さな企業に勤めています。
この記事にて、メガバンクの支店長・課長の平均的な年収や定年退職後の年収もイメージ出来きます。
メガバンクの支店長(部長)・課長の年収は?
メガバンクも昔は人気企業でもあったものの、最近では陰りも見えてきて、
ATMシステム問題や旧態依然とした企業体質もあり、敬遠されてきていますね。
その中でも、管理職と呼ばれる支店長・課長の年収はどんなものなのか紹介していきます。
メガバンクでは、支店長と部長は同じ位となっています。支店長=部長と読み替えて大丈夫です。
メガバンク支店長の年収
支店長 1200万円〜2000万円の範囲となっています。
どこのメガバンクもほぼこの範囲内となってますね。
新任支店長からベテラン支店長、役員前の支店長までの年収範囲です。
新任支店長や小型店舗では、1200万円〜1600万円
中型店舗〜大型店舗では、 1500万円〜2000万円
メガバンク課長の年収
課長 1000万円〜1300万円の範囲となっています。
新任課長 1000万円〜1300万円
中堅課長 1200万円〜1300万円
課長の大半は、残業代が出る管理職であり、残業代により1300万円に近い年収がある場合が多いです。
メガバンクの課長は大半が年収1000万円以上もらっています。
世間からすればいい水準の年収ですね。
支店長・課長への昇格年齢は
昇格年齢については、課長クラスは30代が普通であり、支店長は30代後半から昇格があります。
支店長 30代後半〜50代前半に昇格します。
かなり幅が広くなっていますが、初の支店長は、始めから中堅以上の規模の支店長に着任することは少ないですね。
50代前半の初の支店長になるひともある一定数はいます。いままで銀行に貢献してきた最後のご褒美の意味合いが大きいようです。
ちなみに私はご褒美をもらう前に、リタイアでした。
支店長・課長へのキャリア
一般的に支店長・課長へのキャリアは、支店勤務にて、平役席(係長)、課長、副支店長、支店長の流れとなり、一般企業と変わりはありません。
その流れの中で、途中に本店(本部)にて企画や業務統括、などを経験して、課長で戻って来るひとや、支店長で戻ってくるひともいます。
支店勤務にて課長、支店長となる人は、特に学歴は関係ないみたいです。バブル入社のスポーツ推薦組や中堅私大(東海大・帝京・横浜商科など)などいっぱいいます。頑張ればキャリアがつめる世界です。
ただ、本部企画や出世スピードなどはやはり学歴が高い人のほうが多い傾向です。
尚、本店(本部)勤務が長いひとは、本店(本部)の次長(半沢直樹みたいな人)、部長と進むケースが多いです。
支店長・課長職務の実態
職務については、ジェネラリストとして育ってきた人が
大半にて専門性はあまり持ち合わせてはいないですね。
支店長の職務
支店の運営方針を決定
部下の人事
貸出の最終判断(本店決済の場合は支店の最終方針決定)
実際の忙しいかというと、忙しい支店長をみたことがありません。
別にプレイヤーでは無いため、ガツガツ働く必要はないのです。
そんなに働いてもらっても、部下が困るだけですが。
部下の責任をとる支店長はかなり少ないですね。自分大好きな人が多いのです。
これはどこの世界でも同じですね。
ただ、尊敬出来る人も多くいることは事実です。
余談ですが、スポーツ推薦組の支店長は、ほぼ英語が話せません。
私の知る限りTOEICは180点〜290点の人を数多く知っています。
支店長になってから、付け焼き刃の日本史をよく勉強する傾向はあります。
教養つけるのに一生懸命なのでしょう。それはいいことですね。
学ぶことはほんと大切です。
課長の職務
部の方針決定
部下の育成
プレイヤー
最近は業務もシステム化されたため、課長で忙しいしている人は少ないのではないでしょうか?
銀行業務においては、資料作成や報告事項などが大変であったが、最近では定形的になっているため、その負荷も少なくなっています。
実際に、現在の支店長や課長の仕事では、年収分の働きをしているとはあまり言えませんね。
忙しい素振りを見せて、高い年収をもらうことを正当化しているふしもあります。
支店方針・課の方針なども、本店からきた方針を基に作成するだけであり、負荷も少なくなっています。
生活の実態は
給与水準は1000万円プレイヤーであるが、住宅ローン、教育費などの支出、高い税率から、優雅に過ごしている人は少ないです。
飲みに行く人は多いですが、安い居酒屋を利用する人が大半です。
ただ、持ち家があり、子供も中学受験などさせる人も多いなど、それなりの水準の生活はしています。
55歳にて年収は半分以下
メガバンクは、55歳になるとほぼ全員定年退職を迎えます。
銀行の支店に行き55歳を超えた正社員はいないのです。
これは、徹底していますね。
一般的な企業でいう役職定年というものです。特に割増の退職金等ありません。
55歳での定年退職後は、関連会社へ行く人が7割程度で、あとは一般の企業へ紹介してもらったり、自分で見つけたりしていきます。
関連会社へ行く人
支店長 銀行員時代 1500万円前後 ⇨700万円前後
課長、マネージャー 銀行員時代 1000万円前後 ⇨500万円前後
一般企業へ行く人
支店長 銀行員時代 1500万円前後 ⇨900万円前後
課長、マネージャー 銀行員時代 1000万円前後 ⇨700万円前後
まだまだ働ける年齢でありますが、55歳にて銀行を卒業となり、年収も大幅ダウンしています。
国の方針では、70歳定年へ努力義務となってきましたが、特にバブル入社組(1965年〜1970年生まれ、51歳〜56歳)は、メガバンクも大量採用して多くいます。
早くこの世代を追い出さないと、若い世代のモチベーション低下、給与負担が多いため、最近は55歳前からどんどん銀行から卒業させています。
まとめ
メガバンクの支店長と課長の年収と55歳にて年収半分以下になることについて、紹介してきました。
若いうちにある程度の給与を支払い、55歳にて定年退職させているのが実態です。
現在は、はやくバブル入社組を一掃して身軽になりたいとメガバンクは動いているのかもしれませんね。
今後の人生
メガバンクに限らず、定年70歳へ移行(嘱託扱いで給与半分以下で会社で雇い続ける)、役職定年、ジョブ型雇用など環境はかわりつつあります。
一生会社へ依存することは、安泰ではなくなっています。複数の収入口を持つことが大切になってきます。そこで国も副業を推進するようになってきました。
転職などはハードルが高くなっていきますが、ネットビジネスの副業ブログなどは手軽にPC1台のみでスタート出来きます。
50代の人は1年でも早く新たな収入源を確保するように行動することが大切!また、30代、40代の人も早めに対策をすることで安心して50代を迎え余裕を持った人生がおくれます。