最近はめっきり少なくなったメガバンクの店舗です。あまり儲からないので閉店していますね。
そんなメガバンクの店舗ですが、その店舗で働いている銀行員の年収が気になりますね。
銀行の顔である窓口業務をしている行員はいったい年収はどれぐらいなんだろう?
また、個人や企業へ営業に回っている銀行員の年収はどれぐらい?
世間から銀行員の給与は高いと言われているが実態はどうなんでしょう?
私はメガバンクに30年勤務後、現在は小さな職場で働いています。
支店業務も長く、約6年間副支店長をしていました。
この記事では、銀行員(メガバンク)の支店勤務(店舗)の窓口・営業の業務別に年収について実態に即して紹介していきますね。
今後就職先として銀行勤務を目指す参考になり、またメガバンク支店勤務の年収実態の理解が深まるでしょう!
メガバンクの支店窓口や営業業務は何している?
メガバンクの店舗に行くと、高いカウンターと低いカウンターがあります。最近ではほぼ機械が行うため対面で対応することは少なくなっていますが。
その高いカウンターと低いカウンターにいる銀行員が窓口業務をしている行員となります。また営業業務は、個人や企業を担当し訪問などを行い預金や融資などの業務をしています。
それぞれ紹介します。
窓口業務
窓口業務には、主に二つあります。
- 振込や税金支払いをする高いカウンター
- 現在はほとんどがスタッフ(非正規社員にてパート)です。たまに新人さんが出ていますが。
- 現在はほとんどがスタッフ(非正規社員にてパート)です。たまに新人さんが出ていますが。
- 口座作成や資産運用相談・住宅ローン相談などする低いカウンター
- 一般職の行員です。新人からベテランまでいます。
私が銀行員時代は全く感じませんでしたが、窓口業務をしている人は、かなり細かな最新の業務を覚えなければいけなく、ある程度能力の高い人がほとんどです。
また、小綺麗にしていますね。
現在は小さな会社にいますので、その差に今になって気づいています。
営業業務
メガバンク店舗に行ってもあまり接触することのない営業業務の行員。店舗の中の奥の方にいたり、2階など別のフロアーにいます。
業務内容は、個人営業と法人営業に分かれます。
- 個人営業
- 主に準富裕層以上(預金3000万円以上を対象)を中心に、投資信託や生命保険など資産運用を提案したり、アパートローン、遺言作成(相続対策)の相談に乗る業務です。
- 主に準富裕層以上(預金3000万円以上を対象)を中心に、投資信託や生命保険など資産運用を提案したり、アパートローン、遺言作成(相続対策)の相談に乗る業務です。
- 法人営業
- 主に中小企業の融資を担当します。大企業担当もありますが、大手上場企業は本店(本部)が管理している場合が多いです。最近では融資以外にもオーナーの資産運用などあらゆるニーズに応える幅広い業務をこなしています。
法人営業は総合職がほとんどですが、個人営業では特定職・保険会社・証券会社からの出向者など様々人が集まっています。
私は法人と個人業務をほぼ半分づつ経験しましたが、個人業務の方が自由が利いて楽しかったです。法人はなかなか融資承認が通らず辛い思い出が・・。
メガバンクの支店窓口の年収は?
まず支店窓口の年収について紹介していきます。
振込や税金支払いをする高いカウンターでは、正社員の行員はいないため今回は割愛します。ほぼ100%がパートです。パート時給は1300円前後ぐらいが相場。
口座作成や資産運用相談・住宅ローン相談などする低いカウンター業務に就く行員の年収は、年齢・職級などにより変わってきます。
- 非役席
- 20代 300万円〜450万円
- 30代 400万円〜600万円
- 40代 400万円〜600万円
- 役席
- 20代 500万円
- 30代 600万円〜700万円
- 40代 600万円〜800万円
窓口の年収はほぼこの程度の収入を得ています。ある程度の収入は確保されていますね。
窓口業務に携わり役席である人は多くなく、窓口の後方で管理業務をしている場合が多いです。窓口は銀行の顔であり、ある程度年齢層は若くなる傾向はあります。
窓口業務での取り扱いは、ほんと多岐にわたっています。口座一つ作るにも法定書類も多く、投資信託・生命保険も販売と資格取得、ロープレ、商品知識、経済知識と絶えず勉強をさせられています。FP2級が必須のところも多いです。
なかなか大変ですね。
メガバンクの営業(支店)の年収は?
つぎに、メガバンクの営業(支店)をやっている行員の年収をみていきましょう。
営業は窓口業務と違って特定職・総合職が主流となります。今回は、営業職のプレイヤーに絞って紹介します。課長、次長、などは除いています。
非役席
非役席の年収は1000万円にまず到達している人はいないでしょう。ただ、非役席であっても30歳を超えると700万円〜800万円ラインまでいく人はいます。
個人営業
非役席の個人営業の年代別年収です。
- 20代
- 入行後5年目ぐらいまでは300万円〜400万円程度、6年目から多い人で500万円程度でしょう。
- 30代
- この層は400万円〜800万円程度まで上昇きてきます。
- 40代
- 500万円〜900万円と幅があります。一般職では500万円前後、総合職で700万円〜900万円程度となります。
- 50代
- 基本40代と変化なし。500万円〜900万円程度
個人営業は特定職(地域限定など)の割合が大きく、7割程度をしめています。総合職にくらべ給与は2割〜3割程度は少ないです。
法人営業
非役席の法人営業の年代別年収です。
- 20代
- 入行3年目ぐらいまでは300万円〜400万円程度、4年目からは400万円〜900万円程度まで差が広がってきます。
- 30代
- 700万円〜900万円程度
- 40代
- 700万円〜900万円程度
- 50代
- 700万円〜900万円程度
法人営業は総合職がほとんどを占めていて、個人営業より給与の水準は高いです。ただ、非役席である限り1000万円プレイヤーにはなれません。
役席
メガバンクの場合は総合職であれば役席は1000万円の年収は超えてきます。特定職の年収は800万円程度です。20代後半で役席になるものいて、給与水準は高い部類に入ってきます。
個人営業
役席の個人営業の年代別年収です。
- 20代
- 29歳で役席なる人がいます。800万円〜950万円程度。
- 30代
- 平均すると1000万円程度となってきます。特定職は800万円〜900万円程度。
- 40代
- 平均すると1000万円〜1200万円
- 50代
- 基本40代と変化なし。500万円〜900万円程度
個人営業では特定職の役席も多くいます。ただ、なかなかプレイヤーでいる限り1000万円の壁を超えるのは難しいです。
法人営業
役席の法人営業の年代別年収です。
- 20代
- 29歳で役席がトップに近いです。年収は900万円程度となります。
- 30代
- 平均すると1200万円前後となります。
- 40代
- 平均すると1200万円〜1300万円あたりでしょう。
- 50代
- ほぼ40代と変化なし。1200万円〜1300万円程度
法人営業は総合職がほとんどを占めていて、個人営業より給与の水準は高いです。管理職(課長以上)にならなくても、軽く1000万円は超えています。
窓口業務に比べ、営業のほうが給与水準はかなり高くなっています。職種(一般職・特定職・総合職)の違いも関係しています。
- 窓口:一般職・特定職
- 営業:個人は特定職・総合職、法人は総合職
それぞれ銀行業務においては、重要な業務ですが基本法人営業は待遇はいいです。
ちなみに私は、10年間は法人営業でしたが出来が悪く、個人営業へ飛ばされました。ただ、個人営業は楽しく自分には合っていましたが・・
銀行員が年収が高いのは55歳まで
窓口・営業の銀行員の年収をみてきましたが、メガバンクは55歳になると関連会社や取引先企業へ転籍、転職となります。
ここで、年収はほぼ全員が半分程度となります。
若いうちに、年収1000万円プレイヤーなどと思っていると中年になると大変苦労します。大きな住宅ローンを抱え苦労している55歳〜65歳の人を多く知っています。
この実態も理解しておくべきでしょう。
まとめ
銀行員(メガバンク)の年収は営業と窓口業務では違いがあるのかについて紹介してきました。
- 営業と窓口業務では、職種(一般職・特定職・総合職)による違いもありが、営業の方が年収は高い。
- また、営業の中の個人営業と法人営業では法人営業に方が年収が高いです。
最近では、銀行に行ってもATMや支店内にある無人店舗での受付が多くなり、窓口の行員と接する機会もなく、また営業の行員ほとんど見かけなくなっています。
銀行を取り巻く環境変化してます。AIも進み、店舗で行員も不要になってくるでしょう。いつまでも今の銀行員の年収が維持することは難しくなっていきますね。
銀行のみならず、大半の企業で給与が上がる気配がない環境下です。会社に全て期待してもいけない時代となってますね。個人で少しでも経済的に安心できるように「副業」も大切になってきています。一度検討してみてはいかがですか?