バブル入社の50代サラリーマンはすでに自分の出世も悟り、55歳以降は役職定年にもなっているため、モチベーションがなくなり何となく働いていると世間や社内の若手から思われてます。
また多くの大企業の50代が、どうみても働き以上の給料をもらっていて、大企業ではその額も人がうらやむ金額なんです。
これでは若手はやる気がなくなってきますね。
実は私も54歳定年退職する前までメガバンク勤務。最終は名ばかりの管理職で、働かないおじさん部類に入ってました。
ただ、それなりに頑張っていたかなあと。(こう言うこと自体、うざいかな)
ただ、働かないおじさんばかりが、批判されることも少しかわいそうかなと?これまでの社会の構造がそうさせた側面が大きいからです。
今回は、大企業の働かないおじさんの実態や最終的に勝ち組なのか?負け組なのかを紹介していきます。
大企業の働かない問題なおじさん
大企業の働かないおじさん世代
2022年時点の働かないおじさん世代は、「バブル世代」や「団塊ジュニア世代」を指して、大企業ではまだまだ大量のおじさんが残っています。この世代が「働かないおじさん問題」として、なんと社会問題に!
- バブル世代:バブル時代の昭和63年から平成4年に入社した世代。景気がよく求人倍率1.4倍で大卒の5割以上が一部上場企業に入社。現在は53歳から57歳前後の年齢です。
- 団塊ジュニア世代:50歳から55歳の第二次ベビーブーム世代。バブルがはじけ就職氷河期世代と呼ばれています。
働かないおじさん世代にバブル入社組と就職氷河期世代が対象なんですね。就職氷河期で苦労して大企業に入っても邪魔者扱いはされ、なんかかなしい気分・・・
なぜ働かいおじさんと言われるの?
働き以上の給料をもらっているため、働かないおじさんと言われます。
もし、働かないおじさん世代が、給料が低かったら文句はでないです。実態は若手よりかなりいい給料をもらい、役職も実力以上の役に付いている人も大勢います。
なぜ働き以上の給料をもらえるの?
これは、日本の大企業の組織システムがそうさせたのです。
日本型のメンバーシップ型雇用と年功序列による賃金システムにより、大企業に入り年齢が上がれば、賃金上昇カーブも大きく給料が増えていきました。
このシステムの恩恵を受けているのが、50代の世代なんです。
メンバーシップ型雇用
昔ながらの「新卒一括採用型の日本型雇用」をして、部署異動や転勤やジョブローテンションなどを繰り返して、業務ではなく、会社依存の人材を育てていきます。
最近流行りのジョブ型雇用は「仕事に賃金を支払う」雇用制度です。メンバーシップ雇用制度は「人に賃金を支払う」雇用制度。
大企業では55歳で役職定年になり、給料が3割減などとなります。
しかし、今まで年功序列で上昇した高い給料のため、減額となっても700万円前後の給料をもらっています。責任のない仕事へシフトとなったのに、給料はまだまだ世間からは高いことになっています。
おじさんが働かない理由
モチベーションが低下したから
- 50代になり自分の出世が見え、やる気がなくなる
- 役職定年で仕事への張り合いが消えた
- 家族を養うため、会社のしがみつくだけ
- 働かなくても給料がもらえるため
働かに理由を4つ上げましたが、最終的には会社へ尽くすというモチベーションが低下したためです。
これは、結局は日本型組織がみずから生み出した結果なので、おじさんはその犠牲者とも言えるかも。
若手からムカつくと
若手からムカつくとの声はだんだんと大きくなっています。
若手は、ポジシションをおじさんに取られていて、給与も上がらないことで、働かにおじさんをみるとイライラしてムカついています。
これも、なんどいいますが、「働き以上の給料をもらっているため」です。
ムカつくところ
- 英語できない、パソコンできない、会社の中の仕事しか出来ない
- うらやましぐらいの退職金がもらえる
- 小金持ちが自慢する、外車や別荘、家自慢
- 過去と仕事の実績自慢
- 昔のプライドで上から目線が直らない
- 技術や現場のことを何も分かっていないし勉強もしない
やばい、私も当てはまるところがいっぱいあるな。
54歳退職前はメガバンク副支店長だったが、ほんと仕事なかったなあ。
過去の自慢話や上から目線は決してしなかったが・・・
サラリーマン勝ち組?負け組?
日本の会社システム、日本型雇用の弊害の産物とも言える「働かいおじさん」はいったいサラリーマンの勝ち組になるの?または負け組なの?
サラリーマンの収入面においては、勝ち組であるが、人生の勝ち組ではなくむしろ負け組です。
働かないおじさんは、自己の成長を止めてしまっています。長い会社員生活で経験はいっぱい積んできています。それを活かしまだまだ長い人生において、成長していくことによって真の勝ち組になっていって欲しいです。
勝ち組
働かないおじさんは、給料・退職金など収入面についてのみは、勝ち組でしょう。
55歳役職定年後は、30%程度年収ダウンとなっています。これでも課長は700万円程度の収入があります。机に座っているだけで、働かにおじさんになっても年収700万円はやはり「勝ち組」でしょう。
負け組
働かないおじさんになり、自身の成長させることを止めた人は、人生の「負け組」でしょう。
ほんと、長いサラリーマン生活を送ってきています。日本型雇用として会社に尽くしてきました。これで「働かないおじさん」と呼ばれることは悲しいことですね。
豊富な経験を持った50代です。これから人生はまだまだ続きます。セカンドライフへのステップとして、経験を活かし新しいことを学び、成長して真の勝ち組になっていけたらと願います。
自分自身にも言い聞かせています。
私は50代サラリーマンの応援団です。
まとめ
大企業のムカつく働かない問題なおじさんは、勝ち組なの勝ち組なのについて紹介してきました。
若手の50代の働かないおじさんへのいらだちやムカつきは十分に理解出来ます。日本型雇用が生み出したこととはいえ、給料以上の仕事はして欲しいですね。
収入面だけのサラリーマン「勝ち組」と言われないためにも、これまでの経験を生かし更に学び成長していき真の「勝ち組」となることを応援します。
バブル入社世代は、ほんといい時代のサラリーマン生活を過ごしてきました。最後まで働くおじさんとして頑張って欲しいです。
これからの人生について
定年70歳へ移行(嘱託扱いで給与半分以下で会社で雇い続ける)、役職定年、ジョブ型雇用など環境はかわりつつあります。
今回の「働かないおじさん」と言われないためにも、勉強や新しいことにチャレンジして成長していくことは大切です。
また、人生を少しでも豊かにしていくには経済面からの自由もなって欲しいです。
50代の人は1年でも早く新たな収入源を確保するように行動することが大切となってきます。また、30代、40代の人も早めに対策をすることで安心して50代を迎え余裕を持った人生がおくることが可能になります。