多くの大企業は、55歳前後で役職がはずれてしまう役職定年があり、年収も大幅にダウンとなってしまいます。
銀行、特にメガバングの役職定年も55歳前後と言われています。ただ、役職定年と同時に退職も同時にやってくるのがメガバンクの特有の制度です。
私も53歳にて役職定年と同時に銀行を定年退職となっています。特に早期退職でなく定年退職です。早いですね。
国策として、2021年4月に改正高齢者雇用安定法が施行され、企業は70歳までの就業機会の確保するよう努力義務を負うようになりましたが、全く逆の対応をしています。
いったい銀行特にメガバンクは、何歳にて役職定年となり、給与はどうなるのか、その後の働き方はどうしているのかなどを紹介していきます。
役職定年後の結末
- 55歳にて役職定年=定年退職となる
- 給与は現役時代の約5割以下
- 退職後の就職先は銀行が紹介し、関連会社か取引先へ行く
- 給与が下がることで、今まで勘違いして贅沢な生活をしている人は苦しんでいる
- 全体的に、55歳で生き生きとしている人は少ない。もうセカンドキャリアにて士気が下がっている。
全体的に55歳定年後は輝いて生活している人は少ない感じです。具体的にみていきましょう。
メガバンクの役職定年はいつから
メガバンクの役職定年は一般に55歳と言われています。
その役職定年は、他の企業とは違い役職が外され、そのまま定年退職となってしまうからです。
よって、ほぼ9割程度の55歳の社員は銀行にはいなくなります。55歳超で残っている人は役員か嘱託にて特別な事情で銀行に残る人がほとんどなのが実態です。
入社時や30歳代まではまだまだ先のことで、ピンとこないですが、55歳とまだまだ元気でバリバリやれる時期に、定年退職とはショックを受け、不安になってしまいます。
銀行の定年が早い理由
ところでなぜ銀行の定年は早いのでしょうか?
メガバンクでは、
若い時から給料がいいためです。30代少しで1000万円の給与を得ています。
40代50代では1300万円〜1500万円に給与の人は半分以上を占めるのが実態です。早く外に出さないと経費がかかってしかたがないからです。
これ以外の理由は特にありません。職場を活性化させるなど美辞麗句が実態なんです。ただ、行員は真面目なためみんなこれに従います。
役職定年後はどうなるの
メガバンクの役職定年後は、定年退職を意味しています。銀行とはここで退職となります。
55歳で定年退職なんて、ほんと早いです。早期退職でもなんでもなく、制度としてこうなっています。
55歳定年退職してみんなどこにいくの?
55歳なんてまだまだ働けるのに、定年退職というもう人生が終わりみたいな響きのなか、いったいみみんなどこに行くのでしょうか?
関連会社へ
55歳で定年退職した行員は、約7割程度の人は関連会社にいきます。
どこのメガバンクも事務センターなどをもっていて、これらは全て関連会社となっています。
また、不動産部門、福利厚生、調査機関など多くの関連会社を作っていて、その関連会社が受け皿となっています。
関連会社での役職は、銀行員時代の役職をワンランク下げた程度です。ここでも銀行員時代の上下関係は続いていて、リセットはされない。
その関連会社での定年退職は現在62歳程度と言われています。人が増えて雇えない状況ですね。
銀行の取引先である一般企業へ
銀行紹介により、銀行の取引先である一般企業へ行くケースが約3割少しあります。
銀行員時代に課長以上であれば、経理、総務課長・部長として雇われる場合が多いです。ほとんどが中小企業が中心となります。
尚、中には銀行員時代に支店長クラスで本当の実力がある人は、役員として迎え入れらるケースもあります。
一般企業へ就職した人はその企業の定年退職制度となりますが、65歳までは働けるケースが多いですね。
ただ、銀行員時代でも実際に経理、総務の実務をやっていないことがあり、結局は何も出来ない人も多くいます。
また、新たな環境がイヤ、銀行と少なからず関わりのある関連会社の方が良いとの理由で、一般会社へ行く人は少ないです。
給与はどれだけ下がる
役職定年(定年退職)後には、給料は当然下がりますが、かなり下がってしまいます。
もともとが少し高い水準の給料となっていますが、平均して5割以上の減少となります。
住宅ローンを多く借りている人やある程度贅沢な生活をしている人は、今後の生活はかなり苦しいと思います。
関連会社と一般企業への行く人との給与水準は、一般会社へ行く人の方が高くなっています。どちらにしても、かなり下がってしまいます。
贅沢が身について人は、かなり大変ですね。
退職金は、銀行退職時に支給されますが、当然勤続年数が少ないこともあり、水準は低いです。
すこし具体的にみていきますね。
関連会社に行く人
- 支店長 銀行員時代 1500万円前後 ⇨700万円前後
- 副支店長・次長 銀行員時代 1300万円前後 ⇨600万円前後
- 課長、マネージャー 銀行員時代 1100万円前後 ⇨500万円前後
- 支店長付き、 銀行員時代 800万円前後 ⇨400万円前後
一般会社へ行く人(銀行が紹介して取引先)
支店長 銀行員時代 1500万円前後 ⇨900万円前後
副支店長・次長 銀行員時代 1300万円前後 ⇨800万円前後
課長、マネージャー 銀行員時代 1100万円前後 ⇨700万円前後
支店長付き、 銀行員時代 800万円前後 ⇨一般企業への紹介は少ない
今後の働き方、やりがいについて
銀行、特にメガバンクでは役職定年はイコール定年退職を意味しています。
給与水準は5割以上の減少となり、働き方や生活を変えていかなければなりません。
- 第二の人生のスタートとして割り切って、生活水準を落として、のんびり生活をする
- なかなか、切り替えができず預金、退職金を取り崩しながら、無理な生活を続ける
- 趣味に生きる
- 一般企業にて頑張って出世していく
- 学ぶ時間が出来き、再度大学などに行く
- 副業をスタートさせ、第二の人生を豊かな生活に変えていく
それぞれが現状を受け入れた上で、どうように過ごしていくのか考えていくべきですね。
人生100年時代となった現在では、55歳にて定年退職となり、第二の職場でのんびり過ごしていいのでしょうか。
ぜひチャレンジする精神のもと、更なる豊かな生活を送って欲しいですね。
今できること
55歳で定年退職となり、年金生活となる65歳や70歳までにまだ10年以上があります。
この10年を余生を送るような生活をするにはまだまだ早いです。
ぜひ、目標を決めて今度は自分のために、自分の好きなことにチャレンジして欲しいです。
- 趣味の再開、極めていく
- 学問など学び直し
- 転職にて本当にやりたい仕事につく
- 副業スタートにて、お金・時間・場所から自由になる
まとめ
銀行、特にメガバンクの役職定年となった結末についてみてきました。
- メガバンクの役職定年はイコール定年退職
- 給与水準は、約5割以上下がってしまいます
- 退職後は、関連会社へ7割、銀行の取引先へ3割の割合で就職する。(どちらも銀行紹介)
銀行員は55歳にて定年退職となり、輝いている人は少なくなっていますね。なにか寂しいです。
年金をもらうまでまだ10年以上が必要で、なかなか厳しい現実が待っています。人生100年時代に突入しています。何歳からでも遅くありません。豊かな人生にしていくため、何かチャレンジしていきましょう。
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