早期希望退職の募集が大手を中心に続きます。
50代のバブル世代を対象にしてきたが、一巡したのか現在は40代からの早期希望退職の募集も行われています。
- 会社を40代で早期退職するメリットはあるの?
- 早期退職はぶっちゃけ何歳からがいいの?
早期退職は10年20年30年と勤めてきた会社を退職することなので、簡単には決断することは難しいですね。住宅ローン・教育費用、老後の蓄えなどお金に関す不安がよぎります。
私は54歳でメガバンクを退職しました。早期退職となりますが銀行から強制で昔からの形態です。関連会社には行かず、銀行紹介の小さな会社に勤めています。
現在の早期希望退職の現状を紹介した上で、40代で早期退職するメリットと何歳から早期退職すればいいのか紹介してきます。
早期退職の現状
令和4年の大企業の早期退職の現状をまず紹介しますね。
2022年はコロナの落ち着きもあり2021年に比べ大幅に早期退職者募集をした社数は減少しています。
これからコロナからの回復を期待する企業が増えてきているのでしょう。
その中で、2022年の主要な上場企業の早期退職実施状況としては、富士通とJTとホンダが大規模な実施を行なっています。
退職金加算金も多くでることからタイミング的にはいい時でしょう。ただ、対象年齢が50歳以上が多く占めます。
40歳代以上の早期希望退職を実施した主な上場企業は、
- JT(日本たばこ産業):46歳以上の社員
- 平和:40歳以上59歳以下の正社員
- フジクラ:満40歳以上
- 加藤製作所:満45歳以上65歳未満
- ダイドーリミテッド:年齢制限なし
- タカヒョー:満40歳以上
- PHCホールディングス:年齢制限なし(勤続10年以上)
- 旺文社ホールディングス:満41歳以上の正社員
40歳以上や年齢制限なしで早期退職を募るところもあるのです。
早期退職は40代がメリットある理由
2022年の早期希望退職募集では50歳代から企業が多い傾向があるが、年齢制限なしや40歳以上から募集する企業もありました。
50歳代から多い理由は、企業はまだ40歳代は戦力として考えているからです。50歳代からでは、ホンダやフジテレビなど多く退職金がもらえるならいいが、次の就職先が決まるのか不安の中決断しないといけないですね。
40歳代から早期希望退職を受ける場合では、今の会社では一番脂がのりバリバリ働いている時期です。その時にこそメリットがあります。
- 社会人経験がある
- 次の場所での仕事の覚えが良い
- やり直しがきく
社会人経験がある
社会人経験20年近くになれば、社会人としての基礎や経験は積み上げれています。まさに脂の乗った時期を迎えています。40歳であれば転職先も見つけやすい時期です。
仕事への覚えが良い
転職しても40歳代であれば新たい挑戦する気力、記憶力、体力面で心配することがありません。次の仕事も早期に軌道にのることでしょう。
やり直しがきく
40歳代であれば、社会人生活でのほぼ折り返し地点です。早期希望退職を受け入れ、転職に失敗した場合でも十分に復活、やり直しがきく年齢であります。
以上の3点において、40代で早期希望退職を受け入れるメリットがあります。
早期退職は何歳からが良いのか?
早期希望退職を受けるには何歳からがいいのでしょう?
それぞれの年代では早期退職後の過ごし方に違いがあります。やはり理想としては40歳台の早期希望退職が時期的には最適です。
50歳代
早期希望退職を企業が募集する年齢は、50歳以上が大半をしめます。これは企業サイドが給料ばかり高く今後の企業の戦力としてはみていないとのメッセージとなります。
そのような人材を受け入れる企業があるのでしょうか?おそらく少ないでしょう。
大手上場企業のホンダやフジテレビなどは8000万円や1億円の割増退職金を出しています。
この場合は今後55歳の役職定年や60歳定年と給与が約5割減と考えると、早期退職を受入れ多くの割増退職金を手に入れて、あとはじっくりと自分を必要としてくれる先を探した方がいいでしょう。
40歳代
これは繰り返しになりますが、
- 社会人経験がある
- 次の場所での仕事の覚えが良い
- やり直しがきく
以上3点の優位性があることから、今の企業に見切りをつけたい場合は早期希望退職を受け入れるのが一番でしょう。
30歳代
30歳代からの早期希望退職の募集はほとんどないのが現状です。
- ステップアップしたい
- 今の給与に満足できない
- ブラック企業である
以上のような要素がある場合は、我慢することなく転職を目指すことがいいでしょう。
50歳代で早期退職で気づいたこと
私はメガバンクを54歳の時の早期退職しています。
厳密にいうと、メガバンクの場合は役員で残る人以外はほぼ全員が55歳で銀行を早期退職します。実際にメガバンクの支店にでは、55歳以上の行員はいないのです。(嘱託の人はわずかにいますが・・・)
私は、銀行紹介で小さな組合に転職となり、最後は副支店長をしていましたが給与は半分程度まで下がりました。
銀行は割増退職金はほぼなしです。55歳から定年年齢60歳までの5年分として500万円程度退職金が増加になるだけでした。
実際に転職した感想は、
- もう上を目指すこともないので、会社でのモチベーションは上がらない
- 会社の規模や業種の違いもあり、職員(社員)の働き方に愕然としている
- 単に毎月の給与をもらいにいっている感じ
と、会社は単に給与をもらいにいくのみの場所です。
ただ、定時勤務(9時ー5時)のため時間は十分にありストレスも軽減されたことから、新しいことにチャレンジする環境は整っています。
現在は、
- 毎日40分のラジオ英会話(66歳から海外移住してみたい)
- 副業(ブログ作成)
- プレジャーボート所有による東京湾釣り満喫
と今までに出来なかったことを、思う存分に行動を起こしやっています。
50歳代からの早期退職のおいては、給与は下がり会社への忠誠心・出世欲はなくなりますが、やり方次第ではなんとかやっていけています。
まとめ
会社の早期退職は40代がメリットあるのか?何歳からが良いのか紹介してきました。
早期退職は40代がメリットは
- 社会人経験がある
- 次の場所での仕事の覚えが良い
- やり直しがきく
という40歳代としての優位性があり、早期希望退職となってもまだまだ頑張れます。
何歳からが良いのかは、
やはり40歳代が一番いいでしょう。50歳代であれば早期希望退職の割増退職金がフジテレビのように1億円程度あれば、メリットは出てきますが、50歳代からの早期希望退職受け入れは、転職は厳しい環境となるでしょう。
2022年は早期希望退職を募集する企業は減少し、コロナからの経済正常化も進むことから2023年も増える見込み少ないと予想されますが、いつ早期退職して欲しいと言われるかもしれません。
その時の備えとして、副業などにより経済的な安定も準備が必要となってきます。一度検討してみてはいかがでしょうか?
これからの人生について
勤めている会社からいつ早期希望退職の募集案内がくるかわからない世の中になっています。
日本経済、会社もまだまだ安心できる環境ではない中で、少しでも経済的にまた人生も余裕を持って楽しく過ごしたいものです。