銀行が勧めた投資信託が失敗して地獄!元銀行員が販売実態を語る!

安心して銀行へ退職金の運用を相談に行き、丁寧に資産の分散、投資の分散などの説明をされすっかりその気になり、大切な退職金を2000万円の内、1000万円の投資信託を購入するケースが非常に多く見られます。

いったいその内、何割の人が利益を出しているのでしょうか?実態は購入金額を下回って損をして地獄をみている割合が多いのです。

なぜ、説明もしっかり受けて納得した上でオススメの投資信託を購入しているのに損をしてしまうのでしょうか?

また、販売している銀行員は実際に投資信託を自身で購入して利益を出しているのでしょうか?

私は元メガバンクに30年勤務して個人営業も15年してきました。
FP1級、宅建士の資格を生かしライフプラン提案から多くの投資商品も販売した経験があります。

この記事では、なぜ銀行が勧めて投資信託が失敗するのかを元銀行員の現場から紹介していきます。

目次

銀行が勧めた投資信託は安全?

銀行では投資商品の一つとして投資信託を販売していますが、運用商品であるためリスクはあり、元本保証はありません。

銀行内ルールにより無茶な販売は禁止されています。

銀行は、投資信託を勧める前に購入者にアンケートを実施して、販売できる商品を決定します。

  • 購入の投資経験
  • 保有金融資産
  • 余裕資金の確認

アンケートの結果から、どれだけリスクが取れるか確認するルールがあり。

投資経験が浅い人や保有金融資産に余裕がない人には、外国の債権・株など入ったリスクの高い投資信託は販売してはいけないことになっています。

ただ、これはあくまで基本的なルールであり、例外もあり銀行員がオススメする投資信託を全て信用して購入することは危険です。

銀行員の本音ベースでの販売姿勢

銀行員も投資信託の販売目標はあります。

円預金をいくら集めても全く儲からなく、住宅ローンも金利が低すぎるため銀行が利益を上乗せできる余地もなく儲けが少なくなっています。そこで、儲けがある投資信託の販売に力を入れる結果となってます。

実際に行われいる販売の実態

販売する相手は1000万円以上の金融資産がある人を基本対象にセールスしています。

特に退職金が入った人には2000万円から3000万円の資金が普通預金にあるため、目の色をかえてセールスしていきます。

2000万円の退職金が入った人なら、まず、今後必ず必要な資金を聞き(家修繕費、車購入、子供結婚資金など)、必要資金1000万円だとしたら、それ以外を余裕資産とみなし残り全額1000万円を投資信託のセールスをしています。

顧客保護を最低限に守りながら、余裕資金を全額投資商品への購入をセールスしているのが実態です。

なぜ投資信託で失敗するのか

投資信託で失敗する理由は、あまりにも銀行員の言うこと信じて聞いてしますことが大きな理由の一つです。

  • セールスしている銀行員自身の金融知識が低すぎる
  • 一度に大きな金額に投資している
  • 銀行員を信じすぎる
  • そもそも投資信託じたいが儲からない

セールスしている銀行員自身の金融知識が低すぎる

銀行員は、投資の知識を都度投資会社が来て勉強会やセミナーで学んでいます。またメガバンク行員ならFP2級は取得しているなど最低限の知識は保有しています。

ただ、深い金融知識や経済知識はなく、実際販売員である2年目〜5年目などは自身の投資経験もなく机上の勉強だけの人が多いのです。

そもそもそんな販売員からセールスされた商品で簡単に儲かるはずはありません。

一度に大きな金額に投資している

金融資産が2000万円の人が、1000万円の投資信託を購入するなど、これは過大投資であることを認識しないといけません。

あくまで投資信託はリスクがある運用商品です。最高でも30%以内には抑えないと老後資金などにも大きく影響します。

銀行員を信じすぎる

銀行員は真面目で堅い職業の人だから、安心して相談出来ますが、信じすぎるのは止めましょう。

銀行員は、投資商品の運用相談はわからないことなどやさしく教えてくれ、投資初心者にとっては頼りになります。

ただ、大切な金融資産はあなた自身の資金であって、銀行員を信じ、頼り、大きな金額を投資することは絶対にはやめましょう。

銀行も営利企業です。できるだけ大きい金額の投資信託を購入して欲しいのです。損をしても、責任をとってくれないし、既に販売した銀行員は転勤でいなくなっている可能性があります。

そもそも投資信託じたいが儲からない

投資信託には、運用する手数料が非常に多くかかっています。最近では購入手数料などゼロの商品も多いですが。

  • 購入手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保額
  • 手数料

これだけの費用が必要な投資信託では、利益が出たとしても費用が高いため儲けが少なくなってしまいます。

また、銀行員はその時に旬な商品を販売します。これが数年経つと儲からない商品になっていることが多いのです。

なかなか投資信託で安定的に稼ぐことは難しいです。

投資信託で地獄をみないためにすること

投資信託は元本が保証された商品でないことを認識することがまず大切です。預けたお金が減ることもあることです。

ただ、うまく活用するとお金が増えていくこともあります。

銀行員はよく「お金に働いてもらいましょう!」といいますが、お金は働いて稼いでくれません。投資信託で地獄をみないためには、次の4つは最低チェックしていきましょう。

大口の投資信託を購入しない

保有金融資産の10%程度までの購入におさえる。

金融資産が1000万円あれば投資信託購入は100万円程度までにすること。

退職金の投資信託運用は避ける

退職金は大切な老後資金です。

よく、銀行では退職金プランと言って、投資信託の購入資金と同額の円定期預金の金利を3ヶ月3%や4%などのキャンペーンをしています。

これで、2000万円の退職金を投資信託1000万円、円定期1000万円を作成した夫婦を私は幾度もみてきました。

大抵は、運用初心者のため投資信託は損をしています。それほど運用で稼ぐには難しいのです。大切な退職金を投資信託にするのは避けるのが賢明です。

銀行員の言うことを全て信じるな

投資の初心者の方からすると、銀行員はほんとわかりやすく説明してくれて助かります。ただ、一度聞いただけで投資信託で成功するほど甘くはないのが事実です。

また、銀行も当然投資信託を販売して儲けないといけないため、大口の投資信託の購入を平気で勧めてきます。

納得するまで説明を聞いて、初心者はまずは少額からの購入をオススメします。

つみたてNISAなどでコツコツ購入することが一番

どうしても投資信託を購入したい場合は、税制面も有利な「つみたてNISA」という投資信託を毎月少額づつ自動購入する商品を購入することをオススメします。税制面も有利でリスクも少額づつ購入することでリスクが軽減されます。

まずはこれで経験をつんでから、徐々に投資金額を大きくしていきましょう。

まとめ

銀行が勧めた投資信託を購入したことで大切な資金が減ってしまうリスクがあること、そうならないための対策について説明してきました。

これは私が実際のメガバンクに30年勤務して見てきた販売の実態です。

投資信託は適切な金額で運用する分には魅力ある商品です。銀行員は初心者にとってはいいアドバイザーになり、投資信託についてほんとわかりやすく説明してくれます。うまく銀行を活用していくことをオススメです。

今後の人生の過ごし方

投資信託で運用して大きく資産を増やすことは大切ですが、大口投資はリスクがあることを説明してきました。

ただ、40〜50代のかたにとっては、まだまだお金がかかるイベントがあります。また老後の資金も貯めなけれいけません。60代の方は退職後の安定して生活を楽しく生きていくことも大切です。

これを解決するには、50代以降も会社に依存しない経済的に安定し、さらに充実した人生を送るために、会社以外の収入を確保する副業が一つの選択士になってきます。

副業することで、会社に全て依存することがなくなりストレスも軽減され、経済的な安定から将来の不安も解消され、切り詰めた生活から解放されていきます。

50代の人は1年でも早く新たな収入源を確保するように行動することが大切となってきます。また、30代、40代の人も早めに対策をすることで安心して50代を迎え余裕を持った人生がおくることが可能になります。

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