大企業では連日早期退職者を募集していると報道され、中高年特に50代にとっては次は我が身となってもおかしくないですね。
いったい早期退職に応募して50代で会社を去って行った人はその後どんな人生を歩んでいるのでしょうか?募集に応じたときには、どんな準備、対策をしておけばよかったのかを参考にすることは大切になってきます。
私は、元メガバンク勤務にて53歳で定年退職として小さな会社へ移りました。FP1級資格を保有してます。人生100年時代、まだまだ元気で第二の人生を充実させてほしいですね。
この記事では、現在の早期退職事情からその後の人生、対策などを紹介していきます。
50代の早期退職事情
大企業の早期退職の状況は、凄まじいものがあります。もうあなたにも迫っているかもしれません。と怖いですね。
上場企業はかなりの人数をおもいきって早期退職を募集しました。ただ、割増退職金も多いです。これは大企業なので出せる金額です。
特に、ホンダやフジテレビはびっくりしますね。これだけあれば、住宅ローンの返済出来るし、少し余裕が出てくるかもとすぐに申込みしたくなりますね。
今なぜ早期退職募集が急増
これは、このまま50代が会社にいれば、高額な人件費をこれからも払い続けるリスクや新技術導入なの活性化が進まないからです。
具体的には、下記内容となります。
- 日本企業では、団塊ジュニア世代(2022年時点、48歳〜51歳 1971年〜1974生まれ)の採用が多く、その世代の人件費が一番高くなる50代に突入してきたこと
- 技術変化に対応出来ない中高年層に偏った人員構成を見直すため
- 政府が70歳までの雇用を企業に求めようとうする中、企業は割増退職金を払ってでも、今のうちに授業員を辞めさせた方が得策と考えるため
どちらにしても、50代はもう必要ないみたいです。
早期退職を受ける人の特徴
早期退職を受ける人の特徴はいろいろあります。それぞれの人生があり考え方も多様ですね。ただ、大切なセカンドキャリアになりますので、熟考は必要です。また決断も必要となってきます。
- 割増退職金がもらえる
- 再就職支援が得られる
- 再出発出来る
- サラリーマンをリセットできる
- 今の会社に残り役職定年による窮屈さ・惨めさを受けたくない
- 会社都合で退職ができて、失業保険支給の優遇が受けられる
- 転職先でも通用するスキルや経験をもっている
- 早期退職後にやりたいことが決まっている
尚、早期退職を受ける人の特徴を大きく二つにわけると
①割増退職金が貰え、今の会社からのストレスが解放されるとだけ考える人
②早期退職後も自分のスキルを活かし、しっかり退職後のビジョンも決まっている人
と大きく分けると、2つに分かれます。
当然、後者の方が、その後の人生が上手くいく確率は大きくなります。
ただ、前者の①の場合でも、割増退職金も金額が大きく、約1年間の失業保険ももらえることから、この1年の間で自分を見つめ直すことが出来きメリットもあります。
メガバンクでは現在は55歳にて定年退職となっています。ほぼ7割〜8割が関連会社に行き、給与は4割〜5割程度となります。割増退職金も60歳までの分を少しだけ上乗せされるだけです。
早期退職のその後の人生
こんなの大量の早期退職者を希望する人が出てきたことで、その後はどうなったのかが非常に気になります。実際には各社とも早期退職者のその後がどうなったのかは公表していませんが、各人材紹介会社などの情報から知ることになります。
ただ、早期退職者のほとんどが会社が用意した再就職先支援会社を活用して、再就職していくことが現実です。
早期退職後に歩むコースは主に3つ
早期退職後に歩むコースは主に下記3つに分かれます。
- 再就職する
- 独立する
- 1年程度休んでから、再就職先を見つける
①再就職
再就職には、次の3つの選択となります。ほとんどが再就職支援会社を利用されます。ホワイトカラーのシニア世代が希望する事務的職業の有効倍率は1以下で低水準です。
・再就職支援会社を活用する
現在大企業が早期退職者を募集する際は、再就職支援会社を紹介します。大手にパソナなどんが有名ですね。
ここで再就職先が決まる割合は9割程度とも言われていますが、最終的に中小企業に決まるケースも多く、給与は大幅ダウンとなり、1000万円程度が300万円〜500万円前後となることはザラです。
・自身の人脈にて再就職先を見つける
ある程度実力のある人は、このパターンが多く、給与は大幅ダウンは避けることができています。
・自身で転職会社に登録する
再就職支援会社との相性が悪い場合や間口を広げる場合ですが、ここも最終的には再就職支援会社利用とあまりかわらないです。
②独立
自身の能力がある人などはコンサルタントなどをスタートさせています。ある程度自信やスキルがないと厳しい結果となっています。ただ、サラリーマンの世界から解放させれるというメリットがあります。
③1年程度しばらく休息する
ある程度の割増退職金(ホンダ8000万円、フジテレビ1億円など)が手に入る場合は、住宅ローン返済も出来き、すこし休息する人も出てきています。
実は失業保険金が1年近くもらうことが出来ます。希望退職制度を利用した早期退職は「会社都合退職」となるため、20年以上勤務にて330日分が支給されることになります。(尚、詳細につきましては、実際にハローワークへお問い合わせください)
尚、あまり長い間仕事から離れると、再就職先を見つけることが困難になる場合が大きくなるリスクはあります。ただ、その期間に技術習得、起業への準備、資格取得により有意義な1年となる場合も当然ありますね。
上手く行かない人
過去が忘れられない人
大企業の40代50代はある分野のスキルが高く、会社からの評価されてきた人が多くいます。世界の技術や社会の変化に対応出来ない人や過去のスキルにこだわる人は、転職先での活躍は厳しいです。
転職先は中小企業となる場合が多く、大企業と違ってさまざまな仕事を一人で行うことになります。下記のように勘違いしている人は、転職先では「勘違い野郎!」で終わってしまいます。
・大手の管理職経験者の自分なら中小企業の仕事など楽勝と思っている人
・転職先の年収は、ぜいたくは言わずとも700万〜800万円はもらえると思っている人
変化を受け入れ、柔軟に対応することが求められますね
何も考えていない人
早期退職を募集した会社にいても、居場所がないし、みんな早期退職を希望し割増退職金を貰えるから、転職してもなんとなくやって行けるじゃないないかな。と何も考えないで早期退職を受け入れた人はなかなか苦労します。
今までは大手の企業内で会社が決めたことを守ればよかったが、第二の職場や起業してもそんな甘い考えでは成功はしません。しっかりと自身のビジョンや軸を持って主体的に動かないと、転職を繰り返したり、起業に失敗します。
早期退職への備え
現在の40代50代の会社員は、これから会社での立場は益々厳しくなっていきます。早期退職希望の募集がいつ来るかわかりません。今から気持ちの準備だけでも行っておけば、慌てずの適正な判断が出来ていくでしょう。
1.早期退職について理解しておく
まず、早期退職を希望した場合の再就職は、厳しいとの認識が必要です。前職で管理職での仕事や能力は活かせる先はほぼないのです。先輩や上司などのその後にも興味を持つようにしましょう。
2.現在の金融資産や生活費を把握しておく
現在は、大企業では早期退職による割増退職金を大きな金額で出していますが、これがいつまで続くかわかりません。住宅ローン、学費や月の生活費の把握はしっかり行ってほしいですね。
3.家族にも早期退職について認識してもらう
これは、意外と配偶者が認めたくないことですね。今まで大企業の妻や夫であることが誇りであったが、急に転職などショックを受けます。ほんとは分かっているが現実に目をそらしたい気持ちもあります。
それとなしに、理解してもらうことですね。
私のメガバンク時代の同期も55歳までに全て定年退職となり、給与は半減となったが、家庭内での生活水準が落とせず貯金取り崩しの人は多くいます。
家族の理解には時間が必要です。時に、自身にも早期退職を欠産しなければならない時代であることを、常日頃から話しておくことこそが重要です。
4.会社以外の人脈を作る
転職や起業する場合に頼る人脈は大切です。これは意外と私も周りでも多いですね。東芝を早期退職した人は自身のスキルが活かせる会社へ人脈を使い転職していまもいい生活しています。
ただ、ある程度のスキルやコミュニケーション力がある人でないと、人脈から転職していくことは厳しいのが現実ですが。
まとめ
50代の早期退職事情やその後について伝えてきました。
まだまだ50歳は正直若く、バリバリ働ける年代なんです。早期退職する年代ではないと思いますが、現実は厳しい環境です。人生100年時代にてこれからのセカンドライフは是非充実してほしいですね。
50代で早期退職を受け入れ、その後の人生が上手く行っているかは最終的にはその人の感じ次第です。
- 「管理職でバリバリ出来るにわかってくれない」「こんな中小企業で働くひとではない」と考える人は上手く行っていない人
- 「新しい環境でワクワクする」「こんな世界もあるんだ、楽しい」と考える人は上手く行っている人
是非、前向きに進んで行ってほしいです。
これからの人生を考える
50歳を超えるとサラリーマンは会社内では厳しい現実に直面することが多くなっています。役職定年や早期退職募集などの声が聞こえ始め、あっという間に我が身に降りかかってくることがわかります。
このような時代では、現在の会社のみに依存することは、安定収入が確保できなくなり、安心して生活も出来なくなってきています。また、物価が上昇している現在では、今の給与のみではどんどん生活が厳しくなり、給与があがることも期待出来ないのが現状です。
これを解決するには、50代以降も会社に依存しない経済的に安定し、さらに充実した人生を送るために、会社以外の収入を確保する副業があります。副業することで、会社に全て依存することがなくなりストレスも軽減され、経済的な安定から将来の不安も解消され、切り詰めた生活からの解放もされていきます。
50代の人は1年でも早く新たな収入源を確保するように行動することが大切となってきます。また、30代、40代の人も早めに対策をすることで安心して50代を迎え余裕を持った人生がおくることが可能になります。