人生100年時代のなか、お金に仕事をしてもらい投資して資産形成していくことは決して間違いではありません。
税金がかからないNISA口座での運用がいいと聞くが、「さっぱりわからない、銀行に行って聞けばやさいく教えてくれるはず」と何の疑いもなく銀行にて大口の投資信託を購入しようとしているあなた、少し待ってください。
銀行は安全・安心で親切に投資信託の説明をしてくれ、進めてくれる商品は安全だと思うことは少し危険です。
即決での投資信託の購入はやめて、少し冷静に判断して購入を検討していきましょう。
今回は、メガバンクで投資信託を販売する現場を見てきた元メガバンク副支店長だった私が銀行の投資信託の販売体制や実態を説明していきます。
銀行窓口で投資信託を販売員のレベルは?
銀行は今や投資信託・保険・社債など金融商品を取り扱っています。
特に投資信託は、1998年12月から銀行で取扱がスタートし、現在ですでに23年の月日が経っていますので、販売ノウハウはすでに確立されています。
銀行窓口の販売行員は投資のプロ?
現在の銀行窓口での投資信託販売は、入行2年目ぐらいから10年目程度の若手・中堅の投資経験の浅い行員が販売しているのが実態です。
ただ、メガバンクでは販売している行員は、証券外務員一種をほぼ全員持っています。どこまで知識が定着しているのかは疑問ですが・・・
この証券外務員一種は、金融商品取引に関するほぼ全ての金融商品を取り扱うことができます。難易度は約1ヶ月から2ヶ月勉強するば合格は出来るレベルです。
私は30年間銀行に勤め、副支店長時代も行員の投資信託販売の現場をずっとみてきて、また、ロールプレイングなど行員指導もしてきました。
投資のプロではない
銀行窓口にて販売している行員は、資格はあるが経済情勢・金融政策・海外動向などを総合して真の投資のプロとしての実力はない行員が多いですね。
窓口では、預金・投信・保険・相続などあらゆるものを取り扱っています。投資にだけ専念することは出来ない環境であることも投資のプロになれない要因です。
また、大学を出て2年目や3年目の行員が投資に精通していることは稀で、ほとんどないです。
私はFP1級を取得し、経済情勢などは外部の経済ゼミで月2回以上学び、ライフプランを絡めた適正な説明を心がけてましたが、ただ投資のプロには成れませんでした。
銀行窓口で購入して大丈夫か?損しないか?
銀行窓口での投信信託の購入して大丈夫なんでしょか?
初心者の小口投資なら大丈夫
結論は小口投資なら大丈夫です。
大きなお金100万円以上などは、窓口で勧められるままに購入すると損する可能性もあり、特に大切な退職金の運用などにおいては、慎重に検討した方がいいですね。
銀行窓口の行員は、大学を出たての2年目から5年目程度の投資の経験もほとんどない行員が販売しています。基礎は徹底的に学び、ロールプレイングなどで何度も知識の定着を図っているため、金融の基礎知識はありますが、投資経験は未熟です。
行員は、リスク分散投資、仕組み、手数料などの理解はできています。そのため初心者が投資を学ぶには最適な場所ですね。
大口投資を避けた方がいい理由
銀行窓口の販売行員は、特にメガバンクでは投資金額が1000万円程度なら大口投資との意識も薄く、投資環境など分析する実力もない中で、売れ筋商品を中心に販売をしてきます。
投信金額が100万円程度ならなおさらです。行員に大口投資との意識はありません。ほんと旬の投資信託商品を売り込んでくるだけです。気をつけた方がいいですね。
大口投資する場合は、すぐの購入を判断するのではなく自らも勉強して慎重に選んで欲しいです。
銀行窓口での投資信託の相談のみは有効です
投資信託初心者が、銀行窓口に行って投資信託の相談のみすることは大変有効でためになります。
現在は、金融庁の指導もあり、投資のリスクや金融資産に対する投資割合などしっかり説明しないといけません。
投資信託初心者に対しては、銀行窓口の行員は、まず資産形成に対して、長期分散投資、保有資産の確認、お金の色分け、老後資金、相続時の対応などライフプランについて説明してくれます。
なかなか、自分では調べてやらない作業をわかりやすく説明してくれ、勉強にはなります。
また、投資信託の商品も分散投資が大切なことから、債権・株などの性質なども説明してくれます。
あなたの投資の知識がゼロからでも、基礎が身に付きます。これは使わない手はないですね。
銀行窓口では、小口投資からスタートしよう
投資信託の10万円から30万円程度なら投資をスタートしてみても大丈夫でしょう。なお、当然下落リスクもありますが、損する額も少なくなります。
銀行窓口の販売員は、当然大きな金額を販売したい本音がありますが、初心者には保有資産の50%超える投資はダメとか、海外の株が入っている投信はダメと銀行独自のガイドラインを作っています。
このことから、初心者に対しては税制上のメリットがあるNISAやつみたてNISAを絡めたセールスがあると思います。
このような、NISAを絡めて、分散投資した投資信託を購入することは初心者にはいい投資方法だと思います。
銀行窓口での購入のメリット、デメリット
銀行窓口での購入は全て危険というわけではありません。利用できることは利用していきましょう。
銀行窓口での購入メリット
購入メリットも多く有ります。
- 初心者のために、ライフプラニングから投資の基礎を優しく教えてくれる。
- 分散投資、税制メリットがあるNISAなどの説明を受けて、理解した上で購入できる。
- 無茶な販売はしない。ある程度の基礎知識がしっかりした行員から購入できる。
- 郵便局で購入するより、銀行の方が行員の金融知識、投資知識は豊富であり、勉強もしっかりしている。
使えるものは、利用していきましょう。
銀行窓口での購入デメリット
100%銀行を信じることは危険です、デメリットは当然あります。
- 販売する行員は投資のプロではない。経験も浅く、実践を積んでいないため、大口投資には不安がある。
- 売れ筋や行員自身が得意な投資信託の商品を買わさせることがある。
- 全体的に手数料がネットで購入する場合より高い。
- 特にメガバンクの場合は100万円程度の投資信託を購入するお客さまに対しては、小口顧客として扱われる場合がある。
よく理解した上での投信信託購入が大切です。
そもそも投資信託の購入は大丈夫?
金融資産を投資に回し、今後の人生100年時代にお金に働いてもらい金融資産を増やすことは問題はありません。
生活に無理のない範囲内での投資をおすすめします。まずは繰り返しになりますが、小口のインデックス型のつみたてNISA口座を作成して、スタートさせてみてはいかがですか?
ただ、金融資産で投資に回す割合は、無理のない範囲でないと当然元本割れリスクもあり危険です。
現在の収入の中では、なかなか投資までする余裕がない場合が多いです。まずは、収入増をすることが大切になってきます。
その中で、収入増加するには現在副業を国の政策としても進めています。
副業も数多くありますが、ネットビジネスであるブログ副業は、元手がかからず、さまざまなスキルが身につき、50代、60代からでもスタートする人が多くなってきます。
月々数万円での稼ぎでも十分に生活や余裕ができ、投資に回せる余裕も出てきます。一度検討されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
投資信託を銀行で購入して本当に大丈夫なのか?信用できるのか?を販売現場を実際に見てきた元メガバンク副支店長の私が紹介してきました。
- 銀行窓口の購入は、初心者が小口投資する場合は、投資信託の基礎知識を教えてくれ、分散投資なども進められるため、購入しても大丈夫です。
- 銀行窓口にて、大口の投資信託を購入するのは慎重に対応した方がいい。窓口の行員は投資のプロではない。適切な経済情勢などを加味した投資アドバイスはできない。
- 投資信託の購入する場合は、金融資産の一部だけを投資に回すようにしてリスクに備えること。
- 投信資金は余裕資金内で行い、余裕資金は元手がほとんどかからないネットビジネスのブログから稼ぐことが可能。また、50代、60代からスタートしても遅くはない。
なかなか、銀行窓口に相談に行くことはハードルは高いと思われますが、初心者には親切にライフプランから投資の基礎まで教えてくれます。自分で勉強するよりかなり楽です。
まずは、基礎知識を身につけて、インデックス型のつめたてNISAなどから投信信託を購入してみてはいかがでしょか?
これからの人生を考える
50代以降も会社に依存しない経済的に安定し、さらに充実した人生を送るために、会社以外の収入を確保する副業があります。
副業することで、会社に全て依存することがなくなりストレスも軽減され、経済的な安定から将来の不安も解消され、切り詰めた生活から解放されていきます。
50代の人は1年でも早く新たな収入源を確保するように行動することが大切となってきます。また、30代、40代の人も早めに対策をすることで安心して50代を迎え余裕を持った人生がおくることが可能になります。
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