青山学院大学の陸上部の原晋監督が、すごく怒っていますね。
「証券会社に乗せらて購入したAT1債という債券が紙クズになった!」と。完全に投資失敗しています。実はかなりの大きな金額を投資していたみたいです。
- いったい原晋監督はいくら投資の損失額があるのでしょうか?
- スイスの大手銀行が発行した債券のAT1債とはどんな債券で、なぜ紙クズになったのでしょう?
- もうほんとに戻ってこないなの?
駅伝で常勝軍団を作り上げた青学の原晋監督ですが、投資には勝てなかったみたいですね。
やはり投資は慎重さが大切ということです。証券会社の説明もわからないところは徹底的に聞いたり、あまりにも条件がいいものはまず疑ってみるなど、肝に銘じないといけないです。
それでは、みていきましょう。
原晋監督の投資失敗の損失額はいくら
原晋監督は、老後の資金とした貯めていた預金を投資していましたが、それが紙クズになりました。
引退した後には奥さんと旅行に
引用元:AbemaTVインタビュー
年に1度いけるくらいの金は準備しておきたいなあ、そんな思いで投資した。
1%でも2%でも金利がつくのであれば普通預金にいれているよりいいと思っただけなのに・・・
損失額はいくら
原晋監督は、正確な損失額について明言しなかったですが、大まかな数字は発表しています。
約3000万円と予想されます
原晋監督はAbemaTVインタビューでは、
「日本のサラローマンに平均年収のウン倍!何億というお金を右へ左へ動かすような投資ではありません。」
と発言しています。
- 日本の平均年収は443万円であり、そのウン倍とはおそらく何十倍ではないこと
- 主に富裕層向けの金融商品の最低販売価額は3000万円から多いこと
から平均年収の約8倍にあたる3000万円とみるのが妥当だと考えれられます。
なぜAT1債を購入したの
老後に奥さまと旅行いける資金を増やしたかったため、1%でも2%でも金利がつくのであれば普通預金よりいいかな?と思いて投資したと話しています。
ただ、実際に投資した商品は、利回りが9.75%クレディスイスのAT1債でした。
やはり、購入した理由は、安心できそうで利回りが良かったためです。
証券会社の営業マンが、9.75%でる大手のスイスの銀行の債券ですよ!といったら購入してしまいますね。
AT1債をわかりやすく説明
今回原晋監督が購入したAT1債について、わかりやすく説明していきます。
上の図のように、債券と株式の中間にある債券です。
- 原則、償還期限のない永久債として発行される。
- 経営危機の懸念等が生じ監督当局からの命令があった場合・特別な政府支援を受けると、強制的にAT1債の元本を削減したり、株式に転換する。
一般的に、会社が潰れると株式の価値がゼロとなり、その次に社債、預金という順に弁済していきます。
なぜAT1債が紙クズになったの?
なぜAT1債が紙クズになってしまったのでしょう?普通は株式が紙クズになるのでは?
このクレディスイスのAT1債は、特約がついていました。
スイス当局が銀行が破綻のおそれがあるとみなしたり、例外的な政府支援を行なった場合は、紙クズ(無価値)になると。
今回は、UBSグループによる買収は両行株主の承認を得ずに政府の後押しで実現したことで、政府支援があっ
たとスイス当局が判断したからです。
おそくら、青学の原晋監督は、こんな特約(破綻懸念で政府支援があったら、紙クズになる)なんて知らなかったと思います。
なお、株式はUBSグループによる買収があったことから、価値が下がったみたいだがUBS銘柄の株式になっています。社債と株式のリスクの逆転が起きてしまったとのことです。何人がこんな仕組みを知っていたのでしょう。
クレディスイスのAT1債はいくらか戻ってくるの?
クレディスイスのAT1債はもう泣き寝入りしないといけないの?
クレディスイスを買収したUBS銀行が、AT1債を補填することはないと言われています。
ただ、販売した証券会社側が「商品説明をしっかり行なっていなかった。」との判断となった場合、訴訟などにより戻ってくる可能性はゼロではないかもしれません。
原晋監督の場合は返ってくるの?
これも厳しいでしょうが、なんとも言えない状況でしょう。
証券会社の営業マンから、説明を受けていない場合はしっかり訴えて交渉する余地はあるでしょう。
老後の資金のため、証券会社に投資の相談したところ
引用元:AbemaTVインタビュー
(証券会社)営業マンとのやりとりの中でも
「ローリスク・ローリターン」でもいいです紙切れになることだけは避けて欲しいと
それで選んで頂いた商品がこれだった。
また、AT1債保有者が、スイスの金融当局に訴訟を起こしています。まだどうなるか不明ですね。
経営危機に陥って救済買収された「クレディ・スイス」が発行した「AT1債」と呼ばれる社債を、スイスの金融当局が買収交渉をまとめるために無価値としたのは、財産権の侵害にあたるとして、保有する投資家らが、措置の撤回などを求めてスイスの裁判所に提訴しました。
引用元:NHK
国内でにクレディスイスAT1販売状況
国内ではでれだけのクレディスイスのAT1債が販売されたのでしょう。
おおむね1400億円となってます。
うち、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が富裕層の個人や一部法人向けに計約950億円販売しています。青学原晋監督も同証券から購入したのでしょう。
鈴木俊一金融相は令和5年4月21日の閣議後の記者会見で、クレディ・スイス・グループのAT1債(永久劣後債)について、国内で「おおむね1400億円程度販売されていたことを金融庁として確認した」と語っています。何か国として対応するのでしょうか?
証券会社の社長の首差し替えだけでは、許されないでしょう。
まとめ
青学原晋監督の投資失敗による損失額はいくらなのか?AT1債がなぜ紙くずなったのかを説明してきました。
- 青学原晋監督の投資失敗による損失額は、約3000万円と推定されます。
- AT1債は、「スイス当局が銀行が破綻のおそれがあるとみなしたり、例外的な政府支援を行なった場合は、紙クズ(無価値)になると。」の特約がついていて、今回政府支援を行なったため、紙クズになってしまった。
青学を常勝軍団に作り上げた名将原晋監督でさえ、今回は判断を誤ってしまいました。
投資はしっかり説明を聞き、通常より条件がいいものはまず疑ってみるという基本を忘れてはいけないことをつくづく思いしりました。
原晋監督、なんとか取り戻してください。陰ながら応援しています。
これから生活について
今回は富裕層向けに販売されたクレディスイスのAT1債が紙クズになり、その被害者の一人に青学の陸上原晋監督の損失につて紹介してきましたが、ハイリターン(今回は9.75%)の投資は危ないですね。
原晋監督(56歳)も老後の資金を少しでも増やそうとしました。40代、50代にとっては老後の蓄えはもう考えていかねばならないというこですね。
現在は、物価も上がったが、給与の上がり少しという厳しい生活となっています。
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